赤木文庫 とうだいき 上 07/17
つさのかすをもつけなくさむ事もあるへきにこゝろくるし
き身となりてこゝの月とおほゆるなりいま一月の事なれはと
かくなりゆくすかたをも御らんせかしとのたまひてまつさめ/\
となき給ふれんし此よしうちきひてよにもうれしき御こ
とかな三千にあまるまてこといふものゝなりしにわすれかた
みとのたまふはたのもしく候なり見ましき事こそくるしけれとも
四千万きの大しやうたる身かわたくしをかへりみてとゝまる事
のあるへきかもしも御さんあるへきよしかせのたよりにきく
ならはこゝろやすくもうちしにしわすれかたみのいてきなは
これをかた見にとらせよとむりやうのあみたほとけ御たけは三寸
のこかねほそんのたふさのなかにこめ申はなさすもたせたま
ひしをもきたのかたにたてまつていかに申さんきゝたまへ此〔御〕□
ほとけと申せしは二せのくはんをはします御たけは六千万を〔く〕□』
(上二ウ)
なゆたかうかしやなれはしゆしやうのきこんにしたかひて十六の〔御〕□
かたちけしのなかにもこもり給ふかかのによらいは九ほんかうのほ
とけにてしゆしやうにたちよりしやはにけんしふんふ〔に〕□ちかつか
すそのためにほうさうひくにけんしては六じのみやうかうを
ごかうのあひたしゆし給ふことにわうらいしやはにしてはかの
しやくそんとあらはれ八まん四せんのきやうせついまはたゝあみ
たふつの三そんをとかんためなりこのみやうかうをとなふれ
はしやくそんはおくりまし/\あみたはうけとりたまふへし三
せのしよふつみたてふつのふつしんなりやくしはあくほさついん
とうましますふけんはちうしゆとしてしやはせかひ千里のは
しちやう/\にみたをいたゝき給ふなりせいしはねんふつのそ
の人をとりわけまちやうしたまひつゝみやうかうすゝめた
まふなりもんしゆは三せのしよふつのもろ/\のほさつかくもんの』
(上三オ)
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