赤木文庫 とうだいき 上 15/17
のかはくひまもなししかりとはいひなからもしもいくさのなら
ひにていまた此よになからへてたにましまさはわさとも御
身をやるへけれとうたれたまひてあれはこそ四千万きのつわもの
とも一人もかへらねは十三ねんか此あひたをとつれさらにき
く事なし又たやすくもせんしやうへ人をやるへき事ならね
をもふにかひこそなかりけりさありとはいひなから御身のせ
んしやうとたのもしくおもひつゝつゆのいのちをなからへていまゝ
てかくはあるそとよはゝのめいをそむくならは御身五きや
くさいたるへしそのうへみち/\なんしよありたゝりをまけ
てとゝまれとくときなけかせ給ひけりれんほ此よしきく
よりもはゝのおほせもつともなり御ひさのうへにして十三年
か此あひたそひまいらせては候ヘともさりなからにんけんとう
まれきてちゝおんをしらさるはいきたるかひはなかりけりも』
(上十ウ)
挿絵』
(上十一オ)
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