赤木文庫 とうだいき 下 04/16
あはれなるかなわかきみはすみなれさせ
たまひしはゝのもとをはなみたと
と〔も〕□にたちいてゝなんかいこくへとくた
らるゝしらぬみちの事なれはあさ
ゆふの御つとめにもなむやりやうしゆせん
のしやかによらいむりやうしゆのあみたふつ
あひみんなふしうされたまへといのり給ふそ
あはれなれまことにはやふつしんもなふしう
やまし/\けん月日のひかりあきらかにさん
しんすいしんこらうやかんにいたるまてまも
り給ふそありかたやかゝたる山にむかふとき
もなむあみたふつと申なりみつの大かをわ
たるにも又はふねにのるとてもかのみやうかうを』
(下二ウ)
となふれはおもひ〔ママ〕からさるていとうかたけの
はしいてきけれまん/\たるたにふかきも
もりのともしひありとをき大かにのそめは
ふねいかたとなつてなんなくむかひにこした
まふふるさといてしそのとき
にてんとうゆきのふりつみしか
くさはのけしきみるときはみち
にて一とせとりたるかとこゝろほそさはかきり
なしたにのをかわのをつるまてうちとけかほ
にやみへつらんふるすをいつるうくひすのは
つね〔ま〕□れなるこゝちしてかきねのむめかへちり
そむるきさらきはかりのころかとよ
かすみかくれのかりかねもこしぢ』
(下三オ)
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