赤木文庫 とうだいき 下 13/16
ありそれをいかにと申にちゝたるはるのひにもまん/\たる
あきのよもしきもつをあたへねはかきたうにをちたるな
りけんとうそせつのさむきにもころもをさらにかきねゝはか
んちこくにことならすきうか三ふくのあつきにもともしひ
いたゝく身なれはせうねつ天せうねつにをちたる也つるき
は身をきりをもてのかわをはくなれはしゆらたうにこと
ならすしやけんほういつにあたらるれはちくしやうたうへお
ちたる也まくらかたふけまとろむとてともしひすこしきゆ
れはしもつをもつてさいなみけるよるひるやすむ事もなし
かやにむかひてなけくといへともあはれをたれもしる人なし
うらめしかりしをりふしなんちこそいひてわれをたすく
これなんちかはかり事とをほへすひとへにほとけの御つけそやあ
りかたさよとて又さめ/\となき給ふをつるなんたのひまよ』
(下十一ウ)
りもなんちかなをはなにといふそとありけれはれんほと
申なりふるさと御はゝうへさそやなけかせ給ふらんとくして
いてさせたまへといふあはれなる事かきりもなし此事なを
もかくれなくしんか大しんきこしめしためしすくなきした
ひとてやかてみかとへそうもんあるみかとゑいらんまし/\てい
またみもせぬちゝをこひし〔く〕□をもひつゝはる/\のなんしよ
をこへたつねてきたるこゝろさしひとへにほとけのけしんなり
まろはよつきのわうしなしれんほをくらゐにつけ申さん
われにくれよとちよくちやうあるれんほおほせかしこまつ
て申あくるせんしをそむくにあらねともふるさとにはゝをも
つて候かさこそをそしとまちたまはんちゝをさいしやうこ
くにをくりつゝかへつてせんしにしたかふへきとさいさん申
されたりけれはかたしけなくもみかとよりきよいをたまはり』
(下十二オ)
【表示上の注記】
ブラウザIE5.5以上で縦書きで翻刻文を表示します。
その他は、横表示です。