赤木文庫 とうだいき 下 15/16



よりもなけきてもか〔ひなし〕□□□とていそきみかとへさんたいある〔さ〕□
いしやうこくわうゑいらんあつてれんしを御まへにめされける
れんし御まへにまいりつゝなんかいこくにてをもてのかわをはか
れし事とうたいをうたれし事一々にそうもんあるみかと
ゑいらんまし/\てかやうの事をきゝなからうきよになからへ
せんなくとほうわうとなり給ひてれんしをくらゐにつけ
給ふれんほかはゝはきさきのみやとそ申けるてんかのうへもと
あかめ給ふそめてたけれけんしんしくんにつかへすていちより
やうふにまみへすとはいま此れんしか事そかしさるあ〔いた〕□□
れんほはちゝはゝをくらゐにつけいとま申てさらはとてあま
たのつわものひきくしてなんかいこくへといそかるゝいそくに
ほとなくつき給へはやかてみかとにさんたいあるなんかいこくわ
うゑいらんあつてれんほをくらゐにつけたまへはれんほくら』
(下十三ウ)

ゐにそなはりてめてたき事はかきりもなしむかしはさ
いしやうこくなんかいこくそのあひたはあしくしてまいとの
かつせんありつるかいまはふしのみかとゝなりくにもゆたかに
たみさかへをさまるみよとそなりにけりきせん上下をし
なへてかんせぬ人こそなかりけり
寛永十年五月吉日
燈臺記正本』
(下十四オ)


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