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弱法師(よろぼし)

「弱法師」は、入日を拝する日想観の風習があった摂津難波の天王寺を舞台に、その彼岸の中日の雑踏のなかで、継母に家を追われ、盲目の乞食芸能者となった俊徳(シテ弱法師)が父親の高安通俊(ワキ)と出会い、つれだって家にもどる、という内容の能。作者は永享4年(1432)に伊勢で客死した世阿弥の嫡男観世十郎元雅。