トップページ 砧(きぬた)
「砧」は、訴訟で上洛して3年になる夫を待つ、九州の芦屋の某の妻(シテ)の恋慕と恨みを描いた作品。曲名は前場で都の夫を思って妻が打つ砧に由来する。世阿弥晩年の自信作で、「このような能の味わいは将来理解する人はいないだろう」という世阿弥の言葉が残っている。「梓之出」は後ジテの妻の亡霊が梓巫女(登場しない)の梓弓の音を聞きつつ現れるという演出。
演者 | 会名 | 上演年月日 | 場所 | デッサン(枚数) |
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梅若万三郎 | 秋の五流能 | 昭和18・9・24 | 大阪朝日会館 | ![]() |
観世華雪 | 金剛研究会 | 昭和26・10・28 | 金剛能楽堂 | ![]() |