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融(とおる)

「融」は、荒れ果てた六条河原の院の旧跡に立ち寄った旅僧の前に、汐汲の老人が現れ、ここが昔栄華を誇った源融の旧邸で、歌枕である陸奥の塩釜をそっくりうつして汐汲みを楽しんだことを物語る。やがていにしえの融の姿で霊が現れ、月明かりの中で懐旧の念で舞を舞い、月世界へ消えていく、という内容の能。一曲をつうじて月が重要なモチーフとなり、優美な中にも寂寥感がただよう作品。世阿弥作。

演者 会名 上演年月日 場所 デッサン(枚数)
桜間金太郎 金桜会 昭和20・4・9 金剛能楽堂 画像を閲覧する(6)
佐野巌 宝生会 昭和25・10・8 水道橋能楽堂 画像を閲覧する(0)
桜間弓川 朝日五流能 昭和28・10・11 大阪朝日会館 画像を閲覧する(12)
梅若万三郎 九曜会 昭和17・4・16 金剛能楽堂 画像を閲覧する(25)

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