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2022-08-15
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https://doi.org/10.18910/10101
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論文情報
タイトル
ニューヨーク移民街における中国人移民女性の社会改革運動にみる20世紀初頭の「ネーション」と「ナショナリティ」の諸相
別タイトル
Nation" and "Nationality" : From the Social Reform Movement at the Outset of the 20th-Century in New York's Immigrant Districts by Chinese Immigrant Women
タイトル (ヨミ)
ニューヨーク イミンガイ ニオケル チュウゴクジン イミン ジョセイ ノ シャカイ カイカク ウンドウ ニ ミル 20セイキ ショトウ ノ ネーション ト ナショナリティ ノ ショソウ
著者
佐々木, 一恵
佐々木, 一恵
著者の別表記
Sasaki, Motoe
著者 (ヨミ)
ササキ, モトエ
キーワード等
中国人移民
ナショナリティ
アメリカ化運動
女性改革者
文化多元主義
Chinese immigrants
Americanization movement
Women refomers
Cultural pluralsim
抄録
本稿は、20世紀初頭のニューヨーク移民街における中国人移民女性による社会改革運動を取り上げ、彼女たちの運動にみられた「ネーション」と「ナショナリティ」の関係を、当時のアメリカの社会再編の文脈から考察するものである。中国人移民は1882年の排華移民法によって、アメリカではじめて国籍による移民制限と、「帰化不能外国人」の指定を受けた移民であった。また、19世紀末の都市モラル改革以降、20世紀初頭の「アメリカ化運動」においても、中国人移民は「一移民」と「異人種」との間を行き来する不安定な存在であった。改革指向の中国人移民は、彼らを取り巻く問題の原因を、中国人移民の「市民的性質」の程度と出身国の「近代化」の程度にあると捉え、祖国救済運動及び地位改善運動を展開していく。なかでも改革指向の女性たちは、文化多元主義的方針を掲げていたYWCAのインターナショナル・インスティチュートの支部をチャイナタウンに設立し、中国人移民女性に対する社会・教育活動を行っていった。そこで彼女たちが試みたことは、中国人女性の「市民としての資質」の向上と、エキゾチシズムに陥らない形の新たな「民族性」の構築であった。それは欧州からの移民にみられた原初的・伝統的な「ナショナリティ」とは異なる、構築的かつ近代的な中国人「ナショナリティ」を通じて、多元主義的なアメリカの社会再編運動に参加することでもあった。
公開者
大阪大学人間科学部社会学・人間学・人類学研究室
公開者 (ヨミ)
オオサカ ダイガク ニンゲン カガクブ シャカイガク ニンゲンガク ジンルイガク ケンキュウシツ
掲載誌名
年報人間科学
巻
21
開始ページ
265
終了ページ
286
刊行年月
2000
ISSN
02865149
NCID
AN0020011X
URL
http://hdl.handle.net/11094/10101
言語
日本語
英語
DOI
info:doi/10.18910/10101
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
年報人間科学 / 第21号
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著者版フラグ
publisher
NII資源タイプ
紀要論文
ローカル資源タイプ
紀要論文
dcmi資源タイプ
text
DCTERMS.bibliographicCitation
年報人間科学.21 P.265-P.286
DC.title
ニューヨーク移民街における中国人移民女性の社会改革運動にみる20世紀初頭の「ネーション」と「ナショナリティ」の諸相
DCTERMS.alternative
Nation" and "Nationality" : From the Social Reform Movement at the Outset of the 20th-Century in New York's Immigrant Districts by Chinese Immigrant Women
DC.creator
佐々木, 一恵
DC.creator
Sasaki, Motoe
DC.publisher
大阪大学人間科学部社会学・人間学・人類学研究室
DC.language" scheme="DCTERMS.RFC1766
日本語
英語
DCTERMS.issued" scheme="DCTERMS.W3CDTF
2000
DC.identifier" scheme="DCTERMS.URI
http://hdl.handle.net/11094/10101
DC.subject
中国人移民
ナショナリティ
アメリカ化運動
女性改革者
文化多元主義
Chinese immigrants
Americanization movement
Women refomers
Cultural pluralsim
DCTERMS.abstract
本稿は、20世紀初頭のニューヨーク移民街における中国人移民女性による社会改革運動を取り上げ、彼女たちの運動にみられた「ネーション」と「ナショナリティ」の関係を、当時のアメリカの社会再編の文脈から考察するものである。中国人移民は1882年の排華移民法によって、アメリカではじめて国籍による移民制限と、「帰化不能外国人」の指定を受けた移民であった。また、19世紀末の都市モラル改革以降、20世紀初頭の「アメリカ化運動」においても、中国人移民は「一移民」と「異人種」との間を行き来する不安定な存在であった。改革指向の中国人移民は、彼らを取り巻く問題の原因を、中国人移民の「市民的性質」の程度と出身国の「近代化」の程度にあると捉え、祖国救済運動及び地位改善運動を展開していく。なかでも改革指向の女性たちは、文化多元主義的方針を掲げていたYWCAのインターナショナル・インスティチュートの支部をチャイナタウンに設立し、中国人移民女性に対する社会・教育活動を行っていった。そこで彼女たちが試みたことは、中国人女性の「市民としての資質」の向上と、エキゾチシズムに陥らない形の新たな「民族性」の構築であった。それは欧州からの移民にみられた原初的・伝統的な「ナショナリティ」とは異なる、構築的かつ近代的な中国人「ナショナリティ」を通じて、多元主義的なアメリカの社会再編運動に参加することでもあった。
DC.identifier
info:doi/10.18910/10101
citation_title
ニューヨーク移民街における中国人移民女性の社会改革運動にみる20世紀初頭の「ネーション」と「ナショナリティ」の諸相
citation_author
佐々木, 一恵
citation_publisher
大阪大学人間科学部社会学・人間学・人類学研究室
citation_language
日本語
英語
citation_date
2000
citation_journal_title
年報人間科学
citation_volume
21
citation_firstpage
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02865149
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中国人移民
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女性改革者
文化多元主義
Chinese immigrants
Americanization movement
Women refomers
Cultural pluralsim
citation_doi
info:doi/10.18910/10101