よくある質問(Q&A)
オープンアクセスについて
- オープンアクセスとはなんですか。
- オープンアクセス(OA)とは、学術雑誌論文等をインターネット上で無料で公開することで、誰もが自由に利用できる状態にすることを指します。 詳細については オープンアクセスのページ をご覧ください。
- 論文をオープンアクセスにすることには、どのような意義がありますか。
- 「業績の可視性や認知度の向上」「知的資源へのアクセス機会の確保、情報アクセスの平等化」「学術活動の進展への貢献」などがあります。 また、最近では「助成機関が提示するオープンアクセス要件の充足」にも注意を払う必要性が高まっているかと存じます。
- 学術成果リポジトリで論文を公開すると、どのようなメリットがありますか。
- 論文ファイルの公開・保管を、費用負担なしに附属図書館へ委託できます。研究成果の公開により、世界中の研究者に対する研究成果の可視性(visibility)や知名度の向上、さらに論文の参照頻度の増加が期待できます。 APCを支払うことで出版社側でオープンアクセス化することもできますが、大学として責任をもって研究成果を公開するとともに、研究成果への永続的なアクセスを保証することも必要ではないかと考えています。
OUKAについて
公開の可否
- 紀要には学外の研究者による寄稿論文も含まれます。こちらもOUKAで公開できるのでしょうか。
- 公開可能です。
- 学外の研究者が共著者になっている論文も、OUKAで公開できるのでしょうか。
- 共著者の同意が得られれば、公開可能です。
- 古い論文でも、共著者の同意が得られれば、OUKAで公開できるのでしょうか。
- 出版社が提示する著作権ポリシーに合致する論文のバージョンであれば、公開可能です。
- 助成機関や所属機関によって公開が義務化されていることを条件に、リポジトリでの論文公開を認める出版社があります。 「大阪大学オープンアクセス方針策定後に出版された論文については、大阪大学が公開を義務化しているから公開しても問題ない」と考えてよいでしょうか。
- はい。公開しても問題ございません。
論文のバージョン
- 「著者最終稿」「出版社版」とはなんですか。
- 学術雑誌に投稿した論文には、著者版と出版社版があります。 著者版のうち、査読が済み掲載許諾を受けることになった最終原稿を「著者最終稿(アクセプト版)」とよんでいます。 この原稿が雑誌に掲載されるレイアウトに組版され、出版社版として冊子体や電子ジャーナルなどの媒体で販売されます。 詳しくは研究成果の登録をご覧ください。
- 出版社や会議によっては、既にある程度固まっているフォーマットに原稿を入力していく場合があります。 このような原稿も著者最終稿として公開できるのでしょうか。
- 附属図書館にて確認いたしますので、当該ファイルを附属図書館電子コンテンツ担当宛にお送りください。
公開猶予期間(エンバーゴ)
- 「公開猶予期間」とはなんですか。
- 出版社によって公開が禁止された期間のことを指します。エンバーゴが終了すれば、リポジトリでの公開が可能となります。
登録申請
- 論文をOUKAで公開したい場合、どのタイミングで申請すればよいでしょうか。論文がアクセプトされた段階でしょうか。それともその前に相談した方がよいのでしょうか。
- 一概には言えませんが、論文がアクセプトされた段階で申請いただくことをお勧めしております。その際、アクセプト版の原稿もご提供いただければ幸いです。
- 新しい紀要を刊行予定です。OUKAでの公開を予定しているのですが、どのような手続きが必要でしょうか。
- 特別な手続きは必要ありませんが、著作権や公開方法、DOIの付与等に関して確認事項がございます。まずは附属図書館電子コンテンツ担当までご連絡ください。
- エンバーゴが設定されているジャーナルに掲載された論文も、アクセプトされた段階で図書館に連絡すれば、後の作業はお任せできるのでしょうか。
- はい。ご連絡いただければ附属図書館でエンバーゴ期間を確認し、エンバーゴ終了後に公開作業を行います。
- 論文の電子ファイルを持っていないのですが。
- 附属図書館で、論文を冊子体からスキャナで電子化し、登録させていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。
- 論文が複数のファイルに分かれているのですが。
- PDFファイルの統合をご希望の場合には、附属図書館にて編集いたします。ファイルの順番などをご指示ください。
- 共著の論文は、どのような手続きが必要ですか。
- 図書館での手続きは特にございませんが、共著者の同意をお取りいただきますようお願いいたします。 「大阪大学オープンアクセス方針」のページ にて依頼メールのフォーマットをご用意しておりますので、どうぞご活用ください。
収録コンテンツの扱い
- 退職または他大学に転職した場合、OUKAに登録した論文等はどうなりますか。
- 異動があった場合でも、登録したデータは引き続き公開されます。また、個々の論文に付与された永続的なURL(DOIやHandle URL)が無効化されることもありません。
大阪大学オープンアクセス方針について
趣旨
- 大阪大学オープンアクセス方針はどの程度の強制力を持つものなのでしょうか。
- 本方針は強い強制力をもつものではなく、あくまで大阪大学としてオープンアクセス推進の意志を表明し、先生方に研究成果のオープンアクセス化を呼びかけるものです。
- 大阪大学オープンアクセス方針に罰則はないのでしょうか。
- ありません。
- オープンアクセス化が可能な雑誌に投稿しなくてはならないのでしょうか。リポジトリへの保存を認めていない雑誌へ投稿することはできなくなるのでしょうか。
- 投稿先の選択にはさまざまなご事情があると考えています。本方針によって投稿先の選択肢を狭めていただく必要はありません。
対象
- 対象者は、具体的にどの範囲なのでしょうか。
- 本方針の対象者は、役員および「国立大学法人大阪大学組織規程」第8条2項に定める常勤の教員(教授、准教授、講師、助教、助手)です。
- 対象となる研究成果は、具体的にどの範囲なのでしょうか。
-
本方針の対象となる研究成果は、2020年4月17日以降に出版された「出版社、学会、学内部局等が発行した学術雑誌に掲載された論文」(つまり学術雑誌論文、会議発表論文、紀要論文)です。
なお、OUKA公開中の学内刊行物に掲載された論文については、個別に登録申請を行う必要はありません。 - 科研費報告書は方針の対象となるのでしょうか。
- 科研費報告書は本方針の対象ではありません。ただし、科研費という公的資金の助成を受けた研究成果であることから、公開を推奨します。
- 学術雑誌に掲載された論文以外の業績はどのように扱われるのでしょうか。
- 大阪大学オープンアクセス方針は「出版社、学会、学内部局等が発行した学術雑誌に掲載された論文」が対象ですが、OUKAには研究報告書や会議発表資料、教材等も登録できます。積極的な公開をお願いいたします。
- 大阪大学の研究者が責任著者として執筆した場合のみが対象となるのでしょうか。
- 責任著者や第一著者でない場合も対象となります。
- 大阪大学オープンアクセス方針は、策定以前に出版された論文も対象としているのでしょうか。
- 方針施行(2020年4月17日)より前に出版された研究成果は対象外です。ただし、過去の論文についても公開を推奨しております。
適用例外
- 適用例外と見なされるケースには、どのようなものがありますか。
-
下記のようなケースが考えられます。
- 出版社等の許諾が得られない場合
- 本学以外の共著者の合意が得られない場合
- 研究成果に他者の権利を侵害する内容が含まれていることが判明した場合
- 研究不正が判明した場合
- 出版社版と異なる版の公開を差し控えたい場合
- 人社系のジャーナルは、会員から会費を集めて発行しているケースが多いかと思います。 オープンアクセス化するとなればエンバーゴを設定することになるのですが、こうしたジャーナルに掲載された論文も、オープンアクセス方針の対象でしょうか。
- 「出版社等の許諾が得られない場合」に該当するため適用例外ですが、エンバーゴが終了すれば、リポジトリでの公開が可能です。
その他
- Cambridge University Pressのジャーナルにアクセプトされた論文について、出版社からオープンアクセス化が可能との連絡がありました。これは大阪大学オープンアクセス方針と関係があるのでしょうか。
- 大阪大学では、2020年からケンブリッジ大学出版と試行的にRead & Publish契約(APCを含めた購読契約)を結んでおり、そちらに関連してのご連絡です。是非ともオープンアクセス化をご検討ください。
お問い合わせ先
附属図書館 学術情報整備課 電子コンテンツ担当
06-6850-5071(内線 豊中5071・5819)ouka [at] office.osaka-u.ac.jp