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2022-08-15
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https://doi.org/10.18910/12601
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aes03-105
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1.05 MB
325
論文情報
タイトル
教師-生徒関係と知識形態にかんする諸理論の考察
別タイトル
Three Theories Of Teacher-Student Interactional Relations And Froms of School Knowledge
タイトル (ヨミ)
キョウシ セイトカンケイ ト チシキケイタイ ニカンスル ショリロン ノ コウサツ
著者
林嵜, 和彦
林嵜, 和彦
著者の別表記
Hayashizaki, Kazuhiko
著者 (ヨミ)
ハヤシザキ, カズヒコ
抄録
本稿は、教師一生徒関係と学校知とに関する、ウィリス、ケディ、北爪の三者のエスノグラフィックな研究の理論的な諸帰結を軸にして、その両者の形態の持つ本質へと近づこうと試みている。ウィリスは、教師一生徒の関係を「交換関係」にアナロジーして、すべての学校制度や学校環境、教師の振る舞いが、交換関係の成り立つ交換条件として収束させられると述べる。しかし、ウィリスの議論は、学校知のあり方自体は不問にしており、学校のプロセス自体は労働者階級文化形成の二次的問題に過ぎない。そこで、ウィリスの議論を補えるものとして、教室のコンテクストにおいて、教師と生徒のおのおのが持つパースペクティヴに焦点を当てたケディの議論と、学校知のロゴス中心主義的特質を指摘する北爪の議論を扱う。そして、ケディが、教育の成功と失敗の契機を示すのに、教師が持っている生徒像や先入観が、生徒に伝えるべき教科中の知識の変形をもたらす仕組みを明らかにしていること、さらに、優れた生徒と劣っている生徒の学校知に対するアプローチの仕方の構造を解き明かしていることを論じる。他方、北爪に関しては、支配的なものの影に、「学び」を生成するエネルギーを見いだすとともに、学びを抑圧する学校知の体系を、「分類する意志」と「支配する知」という特徴で抽象化している点を取り上げる。そして、最後に、教師一生徒関係の対話的なあり方の再定義について提唱する。
公開者
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
公開者の別表記
Department of Education Graduate School of Human Sciences, Osaka University
公開者 (ヨミ)
オオサカ ダイガク ダイガクイン ニンゲン カガク ケンキュウカ キョウイクガクケイ
掲載誌名
大阪大学教育学年報
巻
3
開始ページ
105
終了ページ
120
刊行年月
1998-03
ISSN
13419595
NCID
AN1055404X
URL
http://hdl.handle.net/11094/12601
言語
日本語
DOI
info:doi/10.18910/12601
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
大阪大学教育学年報 / Vol.3
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著者版フラグ
publisher
NII資源タイプ
紀要論文
ローカル資源タイプ
紀要論文
dcmi資源タイプ
text
DCTERMS.bibliographicCitation
大阪大学教育学年報.3 P.105-P.120
DC.title
教師-生徒関係と知識形態にかんする諸理論の考察
DCTERMS.alternative
Three Theories Of Teacher-Student Interactional Relations And Froms of School Knowledge
DC.creator
林嵜, 和彦
DC.creator
Hayashizaki, Kazuhiko
DC.publisher
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
DC.language" scheme="DCTERMS.RFC1766
日本語
DCTERMS.issued" scheme="DCTERMS.W3CDTF
1998-03
DC.identifier" scheme="DCTERMS.URI
http://hdl.handle.net/11094/12601
DCTERMS.abstract
本稿は、教師一生徒関係と学校知とに関する、ウィリス、ケディ、北爪の三者のエスノグラフィックな研究の理論的な諸帰結を軸にして、その両者の形態の持つ本質へと近づこうと試みている。ウィリスは、教師一生徒の関係を「交換関係」にアナロジーして、すべての学校制度や学校環境、教師の振る舞いが、交換関係の成り立つ交換条件として収束させられると述べる。しかし、ウィリスの議論は、学校知のあり方自体は不問にしており、学校のプロセス自体は労働者階級文化形成の二次的問題に過ぎない。そこで、ウィリスの議論を補えるものとして、教室のコンテクストにおいて、教師と生徒のおのおのが持つパースペクティヴに焦点を当てたケディの議論と、学校知のロゴス中心主義的特質を指摘する北爪の議論を扱う。そして、ケディが、教育の成功と失敗の契機を示すのに、教師が持っている生徒像や先入観が、生徒に伝えるべき教科中の知識の変形をもたらす仕組みを明らかにしていること、さらに、優れた生徒と劣っている生徒の学校知に対するアプローチの仕方の構造を解き明かしていることを論じる。他方、北爪に関しては、支配的なものの影に、「学び」を生成するエネルギーを見いだすとともに、学びを抑圧する学校知の体系を、「分類する意志」と「支配する知」という特徴で抽象化している点を取り上げる。そして、最後に、教師一生徒関係の対話的なあり方の再定義について提唱する。
DC.identifier
info:doi/10.18910/12601
citation_title
教師-生徒関係と知識形態にかんする諸理論の考察
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林嵜, 和彦
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日本語
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1998-03
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citation_public_url
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