雑誌ブラウズ
雑誌 全て
大阪大学 刊行物
ランキング
アクセスランキング
ダウンロードランキング
博士論文のみをさがす
リポジトリ登録支援システム
附属図書館
このアイテムのアクセス数:
2,081
件
(
2022-08-08
13:28 集計
)
このアイテムへのリンクには次のURLをご利用ください:
https://doi.org/10.18910/12641
このアイテムへのリンクには次のURLをご利用ください:http://hdl.handle.net/11094/12641
閲覧可能ファイル
ファイル
フォーマット
サイズ
閲覧回数
説明
aes01-039
pdf
590 KB
7,127
論文情報
タイトル
日本人の自己形成と世間
別タイトル
Seken and Development of Self in Japanese Culture
タイトル (ヨミ)
ニホンジン ノ ジコケイセイ ト セケン
著者
上田, 恵津子
上田, 恵津子
著者の別表記
Ueda, Etsuko
著者 (ヨミ)
ウエダ, エツコ
抄録
本論文は、日本人の自己の形成・発達に世間がどのように関わっているかを、幼児期と青年期に焦点をあてて考察したものである。日本では、ひとに笑われないように世間なみに行動することが基本的規範になっている。自己が芽ばえる幼児期には、「いい子」であるようなしつけが行われる。「いい子」とは、素直、従順、きちんとしている、辛抱強いなどを特徴とするもので、1大人にとって扱いやすい、"世間の規準からみたいい子"である。日本では内と外が分化しており、外では世間の眼が光っているので、「いい子」でいないと、本人はもちろん家族も世間から笑われ、非難される。そこで、"世間の規準からみたいい子"というアイデンティティを作るべく、自己が形成されると考えられる。青年期と世間との関わりは、社会的比較と対人恐怖という2っの観点から考察される。青年期は自己を再構成する時期であるので、世間の規準から自分が逸脱していないかどうか、世間なみであるかどうかが気になり、それを判断するために、年齢の類似した他者との社会的比較を多用すること、また、対人恐怖症あるいは対人恐怖的心性は、世間の眼を過剰に意識しすぎるためにおこる「世間体の病理」であること、が指摘された。
公開者
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
公開者の別表記
Department of Education Graduate School of Human Sciences, Osaka University
公開者 (ヨミ)
オオサカ ダイガク ダイガクイン ニンゲン カガク ケンキュウカ キョウイクガクケイ
掲載誌名
大阪大学教育学年報
巻
1
開始ページ
39
終了ページ
48
刊行年月
1996-03
ISSN
13419595
NCID
AN1055404X
URL
http://hdl.handle.net/11094/12641
言語
日本語
DOI
info:doi/10.18910/12641
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
大阪大学教育学年報 / Vol.1
論文詳細を表示
著者版フラグ
publisher
NII資源タイプ
紀要論文
ローカル資源タイプ
紀要論文
dcmi資源タイプ
text
DCTERMS.bibliographicCitation
大阪大学教育学年報.1 P.39-P.48
DC.title
日本人の自己形成と世間
DCTERMS.alternative
Seken and Development of Self in Japanese Culture
DC.creator
上田, 恵津子
DC.creator
Ueda, Etsuko
DC.publisher
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
DC.language" scheme="DCTERMS.RFC1766
日本語
DCTERMS.issued" scheme="DCTERMS.W3CDTF
1996-03
DC.identifier" scheme="DCTERMS.URI
http://hdl.handle.net/11094/12641
DCTERMS.abstract
本論文は、日本人の自己の形成・発達に世間がどのように関わっているかを、幼児期と青年期に焦点をあてて考察したものである。日本では、ひとに笑われないように世間なみに行動することが基本的規範になっている。自己が芽ばえる幼児期には、「いい子」であるようなしつけが行われる。「いい子」とは、素直、従順、きちんとしている、辛抱強いなどを特徴とするもので、1大人にとって扱いやすい、"世間の規準からみたいい子"である。日本では内と外が分化しており、外では世間の眼が光っているので、「いい子」でいないと、本人はもちろん家族も世間から笑われ、非難される。そこで、"世間の規準からみたいい子"というアイデンティティを作るべく、自己が形成されると考えられる。青年期と世間との関わりは、社会的比較と対人恐怖という2っの観点から考察される。青年期は自己を再構成する時期であるので、世間の規準から自分が逸脱していないかどうか、世間なみであるかどうかが気になり、それを判断するために、年齢の類似した他者との社会的比較を多用すること、また、対人恐怖症あるいは対人恐怖的心性は、世間の眼を過剰に意識しすぎるためにおこる「世間体の病理」であること、が指摘された。
DC.identifier
info:doi/10.18910/12641
citation_title
日本人の自己形成と世間
citation_author
上田, 恵津子
citation_publisher
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
citation_language
日本語
citation_date
1996-03
citation_journal_title
大阪大学教育学年報
citation_volume
1
citation_firstpage
39
citation_lastpage
48
citation_issn
13419595
citation_public_url
http://hdl.handle.net/11094/12641
citation_doi
info:doi/10.18910/12641