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2021-02-26
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https://doi.org/10.18910/23201
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sln05-079
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論文情報
タイトル
フォーマルな談話での非デスマス形式の切換え : 日本語母語話者と中間言語話者の比較
タイトル (ヨミ)
フォーマル ナ ダンワ デノ ヒ デスマス ケイシキ ノ キリカエ ニホンゴ ボゴ ワシャ ト チュウカン ゲンゴ ワシャ ノ ヒカク
著者
李, 吉鎔
李, 吉鎔
著者 (ヨミ)
イ, キリョン
キーワード等
フォーマルな談話
非デスマス形式
対立関係
聞き手目当て性の有無
FTA発話
抄録
本稿は、丁寧体基調のフォーマルな談話での非デスマス形式の切換えについて、日本語母語話者と中級レベルの日本語中間言語話者の特徴を考察したものである。非デスマス形式の形態を語用論的立場から分類し、非デスマス形式とデスマス形式の対立関係、聞き手目当て性の有無といったスタイル切換えの制約条件について検討した。その結果は次のようにまとめられる。(a)日本語母語話者と日本語中間言語話者の談話に共通して、話し手主体の聞き手目当て的な非デスマス形式と聞き手の働きかけによる、現象としての非デスマス形式が見られた。(b)話し手主体の非デスマス形式はスタイル切換えにあずかり、フォーマルな談話ではその使用が回避されるが、体言終了型非デスマス形式が巧みに用いられ、丁寧体基調のフォーマルな談話においても聞き手に失礼にならず、より親密な関係を築きたい欲求を満たすポジティブポライトネスストラテジーとして積極的に活用される様子がうかがえた。(c) 聞き手主体の非デスマス形式は、聞き手の情報提供や話し手への同調など、ダイナミックに展開される自然談話の性質によるものである。(d) 母語話者と中間言語話者の談話を比較すると、非デスマス形式に関して各中間言語話者に特徴的な使い方があることがわかった。韓国語母語話者は非デスマス形式の独話的発話を多用し、英語母語話者は規範とおりのデスマス形式を用いている。中国語母語話者には言い切りの用言終了型非デスマス形式が多かったが、聞き手をぞんざいに待遇するといった感じが出るなど、FTA 発話になる可能性が高い形式である。このような母語話者別の特徴とともに、フォーマルな談話で聞き手となった日本語母語話者の聞き手としての役割に大きく依存することがわかった。
公開者
大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
公開者 (ヨミ)
オオサカ ダイガク ダイガクイン ブンガク ケンキュウカ シャカイ ゲンゴガク ケンキュウシツ
掲載誌名
阪大社会言語学研究ノート
巻
5
開始ページ
79
終了ページ
96
刊行年月
2003-03
NCID
AA11555159
URL
http://hdl.handle.net/11094/23201
言語
日本語
DOI
info:doi/10.18910/23201
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
阪大社会言語学研究ノート / 第5号
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著者版フラグ
publisher
NII資源タイプ
紀要論文
ローカル資源タイプ
紀要論文
dcmi資源タイプ
text
DCTERMS.bibliographicCitation
阪大社会言語学研究ノート.5 P.79-P.96
DC.title
フォーマルな談話での非デスマス形式の切換え : 日本語母語話者と中間言語話者の比較
DC.creator
李, 吉鎔
DC.publisher
大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
DC.language" scheme="DCTERMS.RFC1766
日本語
DCTERMS.issued" scheme="DCTERMS.W3CDTF
2003-03
DC.identifier" scheme="DCTERMS.URI
http://hdl.handle.net/11094/23201
DC.subject
フォーマルな談話
非デスマス形式
対立関係
聞き手目当て性の有無
FTA発話
DCTERMS.abstract
本稿は、丁寧体基調のフォーマルな談話での非デスマス形式の切換えについて、日本語母語話者と中級レベルの日本語中間言語話者の特徴を考察したものである。非デスマス形式の形態を語用論的立場から分類し、非デスマス形式とデスマス形式の対立関係、聞き手目当て性の有無といったスタイル切換えの制約条件について検討した。その結果は次のようにまとめられる。(a)日本語母語話者と日本語中間言語話者の談話に共通して、話し手主体の聞き手目当て的な非デスマス形式と聞き手の働きかけによる、現象としての非デスマス形式が見られた。(b)話し手主体の非デスマス形式はスタイル切換えにあずかり、フォーマルな談話ではその使用が回避されるが、体言終了型非デスマス形式が巧みに用いられ、丁寧体基調のフォーマルな談話においても聞き手に失礼にならず、より親密な関係を築きたい欲求を満たすポジティブポライトネスストラテジーとして積極的に活用される様子がうかがえた。(c) 聞き手主体の非デスマス形式は、聞き手の情報提供や話し手への同調など、ダイナミックに展開される自然談話の性質によるものである。(d) 母語話者と中間言語話者の談話を比較すると、非デスマス形式に関して各中間言語話者に特徴的な使い方があることがわかった。韓国語母語話者は非デスマス形式の独話的発話を多用し、英語母語話者は規範とおりのデスマス形式を用いている。中国語母語話者には言い切りの用言終了型非デスマス形式が多かったが、聞き手をぞんざいに待遇するといった感じが出るなど、FTA 発話になる可能性が高い形式である。このような母語話者別の特徴とともに、フォーマルな談話で聞き手となった日本語母語話者の聞き手としての役割に大きく依存することがわかった。
DC.identifier
info:doi/10.18910/23201
citation_title
フォーマルな談話での非デスマス形式の切換え : 日本語母語話者と中間言語話者の比較
citation_author
李, 吉鎔
citation_publisher
大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
citation_language
日本語
citation_date
2003-03
citation_journal_title
阪大社会言語学研究ノート
citation_volume
5
citation_firstpage
79
citation_lastpage
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citation_public_url
http://hdl.handle.net/11094/23201
citation_keywords
フォーマルな談話
非デスマス形式
対立関係
聞き手目当て性の有無
FTA発話
citation_doi
info:doi/10.18910/23201