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2021-03-05
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論文情報
タイトル
大阪方言におけるノダ相当表現 : ノヤからネンへの変遷に注目して
別タイトル
Noda in Osaka dialect: Focusing on the change from noya to nen
タイトル (ヨミ)
オオサカ ホウゲン ニ オケル ノダ ソウトウ ヒョウゲン ノヤ カラ ネン ヘノ ヘンセン ニ チュウモク シテ
著者
野間, 純平
野間, 純平
著者の別表記
Noma, Jumpei
著者 (ヨミ)
ノマ, ジュンペイ
キーワード等
大阪方言
ノダ
文法化
命題処理度のスケール
抄録
本稿では、大阪方言のノダ相当表現の中からノヤ、ネヤ、ネンヤ、ネンという4 つの形式を取り上げ、その異同を形式と意味の両面から記述した。その結果、以下のことがわかった。(a)ノヤはおおむね共通語のノダと同様の形式的振る舞いを見せるが、その他の3 形式は、活用の有無、過去形への接続、ヤの脱落、コピュラへの接続という点でそれぞれ少しずつ違った振る舞いを見せる。中でもネンは、もっとも終助詞化の進んだ形式と言える。(b)意味面では、ノヤ、ネヤ、ネンヤの間に形式面ほどの明確な違いは見られないが、対人的用法の中に命題処理度のスケールを導入することで、ネンはノヤに比べて命題処理度が小さい、つまり、聞き手に伝える機能により特化した形式であるということが言える。したがって、同じ対人的用法でも、より命題処理度が大きい発話ではネンが使いにくい。そして、4 つのノダ形式がこういった特徴を見せる背景として、「ノヤ→ネヤ→ネンヤ→ネン」という変化の過程を考察した。そして、次のことがわかった。(c)形式面における4 形式の違いは、ノヤからネンへという変化のそれぞれ違う段階にあるからである。各形式における意味面の違いは、形式面ほど明確なものではないが、想定できる変化の方向性は形式面の変化と対応している。
公開者
大阪大学大学院文学研究科日本語学講座
公開者 (ヨミ)
オオサカ ダイガク ダイガクイン ブンガグ ケンキュウカ ニホンゴガク コウザ
掲載誌名
阪大日本語研究
巻
25
開始ページ
53
終了ページ
74
刊行年月
2013-02
ISSN
09162135
NCID
AN10106606
URL
http://hdl.handle.net/11094/24852
言語
日本語
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
阪大日本語研究 / 第25号
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著者版フラグ
publisher
NII資源タイプ
紀要論文
ローカル資源タイプ
紀要論文
dcmi資源タイプ
text
DCTERMS.bibliographicCitation
阪大日本語研究.25 P.53-P.74
DC.title
大阪方言におけるノダ相当表現 : ノヤからネンへの変遷に注目して
DCTERMS.alternative
Noda in Osaka dialect: Focusing on the change from noya to nen
DC.creator
野間, 純平
DC.creator
Noma, Jumpei
DC.publisher
大阪大学大学院文学研究科日本語学講座
DC.language" scheme="DCTERMS.RFC1766
日本語
DCTERMS.issued" scheme="DCTERMS.W3CDTF
2013-02
DC.identifier" scheme="DCTERMS.URI
http://hdl.handle.net/11094/24852
DC.subject
大阪方言
ノダ
文法化
命題処理度のスケール
DCTERMS.abstract
本稿では、大阪方言のノダ相当表現の中からノヤ、ネヤ、ネンヤ、ネンという4 つの形式を取り上げ、その異同を形式と意味の両面から記述した。その結果、以下のことがわかった。(a)ノヤはおおむね共通語のノダと同様の形式的振る舞いを見せるが、その他の3 形式は、活用の有無、過去形への接続、ヤの脱落、コピュラへの接続という点でそれぞれ少しずつ違った振る舞いを見せる。中でもネンは、もっとも終助詞化の進んだ形式と言える。(b)意味面では、ノヤ、ネヤ、ネンヤの間に形式面ほどの明確な違いは見られないが、対人的用法の中に命題処理度のスケールを導入することで、ネンはノヤに比べて命題処理度が小さい、つまり、聞き手に伝える機能により特化した形式であるということが言える。したがって、同じ対人的用法でも、より命題処理度が大きい発話ではネンが使いにくい。そして、4 つのノダ形式がこういった特徴を見せる背景として、「ノヤ→ネヤ→ネンヤ→ネン」という変化の過程を考察した。そして、次のことがわかった。(c)形式面における4 形式の違いは、ノヤからネンへという変化のそれぞれ違う段階にあるからである。各形式における意味面の違いは、形式面ほど明確なものではないが、想定できる変化の方向性は形式面の変化と対応している。
citation_title
大阪方言におけるノダ相当表現 : ノヤからネンへの変遷に注目して
citation_author
野間, 純平
citation_publisher
大阪大学大学院文学研究科日本語学講座
citation_language
日本語
citation_date
2013-02
citation_journal_title
阪大日本語研究
citation_volume
25
citation_firstpage
53
citation_lastpage
74
citation_issn
09162135
citation_public_url
http://hdl.handle.net/11094/24852
citation_keywords
大阪方言
ノダ
文法化
命題処理度のスケール