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2021-02-26
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20-04
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論文情報
タイトル
ある中国語を母語とする日本語学習者の言語的あいづち : 日本語の習熟度からみた縦断的分析
別タイトル
Linguistic 'Aizuchi' Behavior of a Chinese Learner of Japanese : Longitudinal Analysis from the Perspective of the Achievement Level
タイトル (ヨミ)
アル チュウゴクゴ ヲ ボゴ ト スル ニホンゴ ガクシュウシャ ノ ゲンゴテキ アイヅチ ニホンゴ ノ シュウジュクド カラ ミタ ジュウダンテキ ブンセキ
著者
寺尾, 綾
寺尾, 綾
著者の別表記
Terao, Aya
著者 (ヨミ)
テラオ, アヤ
キーワード等
あいづち
中国語母語話者
習熟度
機能
形式
タイミング
頻度
抄録
聞き手の言語行動としてのあいづちは、コミュニケーションに欠かせないものであるが、日本語学習者にとっては、その形式的なバリエーションを習得し、なおかつ効果的に運用するということは容易ではない。しかし、これまでの日本語教育の現場では、「あいづち」を特に取り上げて学習するといった機会はほとんどなく、自然習得に委ねられているのが現状である。そのため、今後日本語教育の現場の限られた時間で「あいづち」をどのように扱っていくかを考えるためには、まず学習者の「あいづち」の習得過程を明らかにし、それぞれの日本語の習熟段階において、どのような指導が有効かを探るべきではないだろうか。そこで本研究では、学習者が自然習得したあいづちの特徴について、その縦断的な変化を明らかにするため、ある一人の中国語を母語とする日本語学習者(以下、OC) を対象とし、会話の中で使用された「あいづち」について分析を試みた。具体的には、「形式」「機能」「タイミング・頻度」という3つの視点から特徴を述べ、さらに日本語の習熟度との相関関係について明らかにした。その結果、習熟度が進むにつれ、最もよく使われる形式が「ソウデス」から「ハイ」へと変化するという特徴を見出し、その理由として、「ハイ」が「スタイル」に関わる待遇形式として認識され、一方で、「聞いている信号」という機能を持つ「ハイ」が使用されるようになったことを挙げた。全体的な傾向として、日本語の習熟度が進んでも、あいづちの形式的なバリエーションは増えないことがわかり、さらに、あいづちのタイミングと頻度については、タイミングの習得はそれほど困難なものではなく、OCのあいづちはすべて適切なタイミングで挿入されていることを述べた上で、日本語の習熟度が進むのにともない、新たな機能を持ったあいづちを習得し、その結果あいづちの使用頻度にもゆるやかな上昇が見られたことを明らかにした。
公開者
大阪大学大学院文学研究科日本語学講座
公開者 (ヨミ)
オオサカ ダイガク ダイガクイン ブンガグ ケンキュウカ ニホンゴガク コウザ
掲載誌名
阪大日本語研究
巻
20
開始ページ
91
終了ページ
117
刊行年月
2008-02
ISSN
09162135
NCID
AN10106606
URL
http://hdl.handle.net/11094/4952
言語
日本語
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
阪大日本語研究 / 第20号
論文詳細を表示
著者版フラグ
publisher
NII資源タイプ
紀要論文
ローカル資源タイプ
紀要論文
dcmi資源タイプ
text
DCTERMS.bibliographicCitation
阪大日本語研究.20 P.91-P.117
DC.title
ある中国語を母語とする日本語学習者の言語的あいづち : 日本語の習熟度からみた縦断的分析
DCTERMS.alternative
Linguistic 'Aizuchi' Behavior of a Chinese Learner of Japanese : Longitudinal Analysis from the Perspective of the Achievement Level
DC.creator
寺尾, 綾
DC.creator
Terao, Aya
DC.publisher
大阪大学大学院文学研究科日本語学講座
DC.language" scheme="DCTERMS.RFC1766
日本語
DCTERMS.issued" scheme="DCTERMS.W3CDTF
2008-02
DC.identifier" scheme="DCTERMS.URI
http://hdl.handle.net/11094/4952
DC.subject
あいづち
中国語母語話者
習熟度
機能
形式
タイミング
頻度
DCTERMS.abstract
聞き手の言語行動としてのあいづちは、コミュニケーションに欠かせないものであるが、日本語学習者にとっては、その形式的なバリエーションを習得し、なおかつ効果的に運用するということは容易ではない。しかし、これまでの日本語教育の現場では、「あいづち」を特に取り上げて学習するといった機会はほとんどなく、自然習得に委ねられているのが現状である。そのため、今後日本語教育の現場の限られた時間で「あいづち」をどのように扱っていくかを考えるためには、まず学習者の「あいづち」の習得過程を明らかにし、それぞれの日本語の習熟段階において、どのような指導が有効かを探るべきではないだろうか。そこで本研究では、学習者が自然習得したあいづちの特徴について、その縦断的な変化を明らかにするため、ある一人の中国語を母語とする日本語学習者(以下、OC) を対象とし、会話の中で使用された「あいづち」について分析を試みた。具体的には、「形式」「機能」「タイミング・頻度」という3つの視点から特徴を述べ、さらに日本語の習熟度との相関関係について明らかにした。その結果、習熟度が進むにつれ、最もよく使われる形式が「ソウデス」から「ハイ」へと変化するという特徴を見出し、その理由として、「ハイ」が「スタイル」に関わる待遇形式として認識され、一方で、「聞いている信号」という機能を持つ「ハイ」が使用されるようになったことを挙げた。全体的な傾向として、日本語の習熟度が進んでも、あいづちの形式的なバリエーションは増えないことがわかり、さらに、あいづちのタイミングと頻度については、タイミングの習得はそれほど困難なものではなく、OCのあいづちはすべて適切なタイミングで挿入されていることを述べた上で、日本語の習熟度が進むのにともない、新たな機能を持ったあいづちを習得し、その結果あいづちの使用頻度にもゆるやかな上昇が見られたことを明らかにした。
citation_title
ある中国語を母語とする日本語学習者の言語的あいづち : 日本語の習熟度からみた縦断的分析
citation_author
寺尾, 綾
citation_publisher
大阪大学大学院文学研究科日本語学講座
citation_language
日本語
citation_date
2008-02
citation_journal_title
阪大日本語研究
citation_volume
20
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citation_lastpage
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citation_issn
09162135
citation_public_url
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citation_keywords
あいづち
中国語母語話者
習熟度
機能
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