脳神経外科領域における術後せん妄の発症と看護介入の実態調査

山家, いづみ; 古庄, 礼子; 橋本, 直哉; 吉峰, 俊樹

doi:https://doi.org/10.18910/56714

脳神経外科領域における術後せん妄の発症と看護介入の実態調査

山家, いづみ; 古庄, 礼子; 橋本, 直哉他

大阪大学看護学雑誌, 2015, 21(1), 29-35

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njou21_1_029	pdf	なし	2.98 MB	6,178	2016.05.25

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タイトル	脳神経外科領域における術後せん妄の発症と看護介入の実態調査
	A survey for the patients' delirium onset and nursing intercention in the post-operative status of neurosurgery
	ノウシンケイゲカ　リョウイキ　ニ　オケル　ジュツゴ　センモウ　ノ　ハッショウ　ト　カンゴ　カイニュウ　ノ　ジッタイ　チョウサ
著者	著者名山家, いづみ
	著者名古庄, 礼子
	NRID 1000090315945 1000090315945 著者名橋本, 直哉
	NRID 1000000201046 1000000201046 著者名吉峰, 俊樹
キーワード等	術後せん妄
	看護
	脳神経外科
	postoperative delirium
	nursing
	neurosurgery
内容	研究報告
抄録	術後せん妄の発症は、患者や家族に不利益を与える。さらに、病棟での業務遂行にも影響を及ぼす。脳神経外科領域の患者は、入院、手術等の「誘発因子」に加え、加齢や脳器質疾患等、患者側の要因である「準備因子」と、脳の疾患や薬剤使用等の「直接因子」を備えており、術後せん妄を発症しやすいと言われている。しかし、脳神経外科手術における術後せん妄の発症に関する詳細な報告はない。本調査は、脳神経外科領域における術後せん妄の発症と実施している看護介入の実態を明らかにすることを目的とした。2011年1月～2013年12月に大阪大学医学部附属病院脳神経外科病棟に入院し、脳腫瘍および脳血管障害にて全身麻酔下で開頭手術を受けた患者282件を対象に、術後せん妄の発症と発症時の看護介入について調査した。術後せん妄を発症した患者は30件(10.6%)で、術式別では、「腫瘍生検術後」が30件中6件(20.0%)と最も多く発症していた。また、術後鎮痛剤を使用しなかった患者では33件中7件(21.2%)に発症していたことから、積極的に鎮痛を図ることが発症の予防に繋がると考えられた。せん妄の症状では「拘束からの逃避行動」が全体の26.7%と最も多く発症していた。看護介入は、「環境整備」が全体の56.7%、次いで「身体拘束」が23.3%を占め、身体損傷の予防に関する介入が主であった。これらのことは、脳神経外科領域における術後せん妄の発症に対し、効果的な予防や適切な看護ケアを行う上で有用な情報になると考えられる。
出版者	大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
出版者	オオサカ　ダイガク　ダイガクイン　イガクケイ　ケンキュウカ　ホケンガク　センコウ
収録物名	大阪大学看護学雑誌
収録物名	Nursing Journal of Osaka University
巻(号)	21(1)
ページ	29-35
刊行年月	2015-03
言語	日本語
ハンドルURL	https://hdl.handle.net/11094/56714
DOI	https://doi.org/10.18910/56714
PISSN	13413112
NCID	AN1048165X
アクセス権	open access
権利情報	©大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
出版タイプ	Version of Record
カテゴリ	紀要論文 Departmental Bulletin Paper
カテゴリ	大阪大学看護学雑誌 / 21巻1号　(2015-03)

資源タイプ	紀要論文
ローカル資源タイプ	紀要論文
DCMI資源タイプ	text
DCTERMS.bibliographicCitation	大阪大学看護学雑誌. 2015, 21(1), p. 29-35
DC.title	脳神経外科領域における術後せん妄の発症と看護介入の実態調査
	A survey for the patients' delirium onset and nursing intercention in the post-operative status of neurosurgery
	ノウシンケイゲカ　リョウイキ　ニ　オケル　ジュツゴ　センモウ　ノ　ハッショウ　ト　カンゴ　カイニュウ　ノ　ジッタイ　チョウサ
DC.creator	山家, いづみ
	古庄, 礼子
	橋本, 直哉
	吉峰, 俊樹
DC.publisher	大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
DC.publisher	オオサカ　ダイガク　ダイガクイン　イガクケイ　ケンキュウカ　ホケンガク　センコウ
DC.language' scheme='DCTERMS.RFC1766	日本語
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DCTERMS.issued' scheme='DCTERMS.W3CDTF	2015-03
DC.subject	術後せん妄
	看護
	脳神経外科
	postoperative delirium
	nursing
	neurosurgery
DC.description	研究報告
DCTERMS.abstract	術後せん妄の発症は、患者や家族に不利益を与える。さらに、病棟での業務遂行にも影響を及ぼす。脳神経外科領域の患者は、入院、手術等の「誘発因子」に加え、加齢や脳器質疾患等、患者側の要因である「準備因子」と、脳の疾患や薬剤使用等の「直接因子」を備えており、術後せん妄を発症しやすいと言われている。しかし、脳神経外科手術における術後せん妄の発症に関する詳細な報告はない。本調査は、脳神経外科領域における術後せん妄の発症と実施している看護介入の実態を明らかにすることを目的とした。2011年1月～2013年12月に大阪大学医学部附属病院脳神経外科病棟に入院し、脳腫瘍および脳血管障害にて全身麻酔下で開頭手術を受けた患者282件を対象に、術後せん妄の発症と発症時の看護介入について調査した。術後せん妄を発症した患者は30件(10.6%)で、術式別では、「腫瘍生検術後」が30件中6件(20.0%)と最も多く発症していた。また、術後鎮痛剤を使用しなかった患者では33件中7件(21.2%)に発症していたことから、積極的に鎮痛を図ることが発症の予防に繋がると考えられた。せん妄の症状では「拘束からの逃避行動」が全体の26.7%と最も多く発症していた。看護介入は、「環境整備」が全体の56.7%、次いで「身体拘束」が23.3%を占め、身体損傷の予防に関する介入が主であった。これらのことは、脳神経外科領域における術後せん妄の発症に対し、効果的な予防や適切な看護ケアを行う上で有用な情報になると考えられる。
DC.rights	©大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
DC.identifier	10.18910/56714
DC.source	看護学雑誌集計
DC.format	56714
citation_title	脳神経外科領域における術後せん妄の発症と看護介入の実態調査
citation_author	山家, いづみ
	古庄, 礼子
	橋本, 直哉
	吉峰, 俊樹
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citation_firstpage	29
citation_lastpage	35
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citation_doi_detail	10.18910/56714
citation_doi	https://doi.org/10.18910/56714

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