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2021-01-26
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https://doi.org/10.18910/6619
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aes06-301
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論文情報
タイトル
自傷・他害の欲求と経験に関する臨床心理学的研究
別タイトル
A Study of The Desires and Experiences of Wounding Oneself or Others.
タイトル (ヨミ)
ジショウ タガイ ノ ヨッキュウ ト ケイケン ニカンスル リンショウシンリガク テキ ケンキュウ
著者
石光, 美紀
石光, 美紀
著者の別表記
Ishimitsu, Miki
著者 (ヨミ)
イシミツ, ミキ
抄録
本研究の目的は、自傷・他害の形成過程について、親子関係及び心理的要因に焦点を当てて調査・検討することである。自傷・他害は、その方向性が大きく異なるとはいえ、いずれも「生命を傷つける」という点で共通しており、そういった現象の背後には「生」に対時する「死」への力が働いていることが推測される。そこで、EFromm(1965)の「生への愛好(バイオフィリア)・死への愛好(ネクロフィリア)」の概念に注目し、彼の記述に基づいてバイオフィリア・ネクロフィリア尺度(BP・NP尺度)を作成した。さらに、質問紙法を用いてBP・NPと親子関係及び自傷・他害との関連を検討した。その結果、自傷と他害の間には正の相関があり、それらは相補的な関係にあるのではなく同時に存在する傾向にあると考えられた。さらに、両親の情緒的支持が低く統制が強い場合、つまり両親が処罰的・支配的で愛情に欠けている場合、子どものネクロフィラスな傾向が強まり、自傷・他害に至る可能性が高いことが明らかとなった。また、両親の情緒的支持は子供のバイオフィラスな傾向を育て、そのような子供には自傷・他害の発生が少ないこともわかった。以上より、臨床的には、クライエントが情緒的支持や暖かさを感じられるような母性的ケアを中心とすることが自傷・他害の治療に有効であることが示唆された。
公開者
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
公開者の別表記
Department of Education Graduate School of Human Sciences, Osaka University
公開者 (ヨミ)
オオサカ ダイガク ダイガクイン ニンゲン カガク ケンキュウカ キョウイクガクケイ
掲載誌名
大阪大学教育学年報
巻
6
開始ページ
301
終了ページ
312
刊行年月
2001-03
ISSN
13419595
NCID
AN1055404X
URL
http://hdl.handle.net/11094/6619
言語
日本語
DOI
info:doi/10.18910/6619
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
大阪大学教育学年報 / Vol.6
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著者版フラグ
publisher
NII資源タイプ
紀要論文
ローカル資源タイプ
紀要論文
dcmi資源タイプ
text
DCTERMS.bibliographicCitation
大阪大学教育学年報.6 P.301-P.312
DC.title
自傷・他害の欲求と経験に関する臨床心理学的研究
DCTERMS.alternative
A Study of The Desires and Experiences of Wounding Oneself or Others.
DC.creator
石光, 美紀
DC.creator
Ishimitsu, Miki
DC.publisher
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
DC.language" scheme="DCTERMS.RFC1766
日本語
DCTERMS.issued" scheme="DCTERMS.W3CDTF
2001-03
DC.identifier" scheme="DCTERMS.URI
http://hdl.handle.net/11094/6619
DCTERMS.abstract
本研究の目的は、自傷・他害の形成過程について、親子関係及び心理的要因に焦点を当てて調査・検討することである。自傷・他害は、その方向性が大きく異なるとはいえ、いずれも「生命を傷つける」という点で共通しており、そういった現象の背後には「生」に対時する「死」への力が働いていることが推測される。そこで、EFromm(1965)の「生への愛好(バイオフィリア)・死への愛好(ネクロフィリア)」の概念に注目し、彼の記述に基づいてバイオフィリア・ネクロフィリア尺度(BP・NP尺度)を作成した。さらに、質問紙法を用いてBP・NPと親子関係及び自傷・他害との関連を検討した。その結果、自傷と他害の間には正の相関があり、それらは相補的な関係にあるのではなく同時に存在する傾向にあると考えられた。さらに、両親の情緒的支持が低く統制が強い場合、つまり両親が処罰的・支配的で愛情に欠けている場合、子どものネクロフィラスな傾向が強まり、自傷・他害に至る可能性が高いことが明らかとなった。また、両親の情緒的支持は子供のバイオフィラスな傾向を育て、そのような子供には自傷・他害の発生が少ないこともわかった。以上より、臨床的には、クライエントが情緒的支持や暖かさを感じられるような母性的ケアを中心とすることが自傷・他害の治療に有効であることが示唆された。
DC.identifier
info:doi/10.18910/6619
citation_title
自傷・他害の欲求と経験に関する臨床心理学的研究
citation_author
石光, 美紀
citation_publisher
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
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日本語
citation_date
2001-03
citation_journal_title
大阪大学教育学年報
citation_volume
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citation_firstpage
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citation_lastpage
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citation_issn
13419595
citation_public_url
http://hdl.handle.net/11094/6619
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info:doi/10.18910/6619