高等学校・英語科授業における英語の補部構造の教授に関する一提案 : 事態の結束性と記号上の距離に焦点づけて

岡田, 禎之

大阪大学教育学年報, 2018, 23, 169-179

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aes23-169 pdf なし 1.28 MB 502 2018.03.27  

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タイトル
高等学校・英語科授業における英語の補部構造の教授に関する一提案 : 事態の結束性と記号上の距離に焦点づけて
コウトウガッコウ　エイゴカ　ジュギョウ　ニ　オケル　エイゴ　ノ　ポブ　コウゾウ　ノ　キョウジュ　ニ　カンスル　イチテイアン　ジタイ　ノ　ケッソクセイ　ト　キゴウジョウ　ノ　キョリ　ニ　ショウテン　ヅケテ
著者
NRID
1000090233329 1000090233329
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Scopus Author ID
55449011500 55449011500
著者名
岡田, 禎之
内容
特集　新教職課程にむけて
抄録
英語の動詞補部に単に目的語名詞だけが来るのではなく、別の動詞が選択される場合、そこには2 つの出来事が存在する。主節の動詞と補部の動詞の間には、様々な要素が介在しうるが、両者の記号上の距離が大きくなるにつれて、2 つの出来事の間の関係性は薄れていく、という相関性が認められる。これは言語類像性の原理の一つとして提案されている近接性の原理（proximity principle）を具現する事例と考えられる。このような観点から動詞補部の構造を見ていくことによって、なぜ知覚動詞の補部に原形が用いられ、that節が用いられないのか、といった問題に一つの回答を与えることが可能となる。動詞の補部構造をただ闇雲に覚えるというのではなく、なぜこの表現形式が選択されるに至ったのかを考える上で、一つの指針を示すことができるのではないかと考えられる。高等学校での英語授業の一環として、このような観点からの説明を加える機会があれば、生徒の文法に対する考え方にも少しは変化を与えられるのではないか、と筆者は期待するものである。
出版者
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
オオサカ ダイガク ダイガクイン ニンゲン カガク ケンキュウカ キョウイクガクケイ
Department of Education, Graduate School of Human Sciences, Osaka University
収録物名
大阪大学教育学年報
Annals of educational studies, Osaka University
巻(号)
23
ページ
169-179
刊行年月
2018-03-31
言語
日本語
ハンドルURL
https://hdl.handle.net/11094/67869
DOI
https://doi.org/10.18910/67869
PISSN
13419595
NCID
AN1055404X
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
大阪大学教育学年報 / Vol.23