保育所による母親の就労促進効果の再検証

小原, 美紀; 中山, 真緒

OSIPP Discussion Paper, 2018, DP-2018-J-005, 1-22

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固定URL: https://hdl.handle.net/11094/68318

論文情報

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タイトル
保育所による母親の就労促進効果の再検証
Re-examination of the encouraging effect of childcare centers on maternal employment in Japan
ホイクショ　ニ　ヨル　ハハオヤ　ノ　シュウロウ　ソクシン　コウカ　ノ　サイケンショウ
著者
NRID
1000080304046 1000080304046
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Scopus Author ID
7006747197 7006747197
著者名
小原, 美紀 ; コハラ, ミキ ; Kohara, Miki
著者名
中山, 真緒 ; ナカヤマ, マオ ; Nakayama, Mao
キーワード等
保育所
認可外保育所
保育サービス
母親
再就職
抄録
本論文では，2016年に大阪府内で行った独自のアンケート調査と，大阪府による保育施設の調査結果を合わせることで，認可外保育所の存在も考慮した保育施設の存在による母親の就労促進効果を再検証している．認可外保育所の利用可能性を考慮した分析はこれまでに行われてこなかった。分析の結果，母親が直面する家計状況やマクロ経済状況，出産前の就業状況を含む母親本人の属性による影響を取り除いた上で，保育所の存在は認可，認可外のいずれであっても第一子を出産してから36か月までの母親の就労開始時期を早めるとはいえないことが明らかとなる。しかしながら，提供される保育サービスの種類によっては母親の就業開始確率を高める効果があることがわかる。また，出産から1年半後の母親の就業状態に注目すると，認可外保育所割合が増加すると正規労働者として就業する確率が高まること，提供する保育サービスによってはこの効果が大きいことが示される。一方，非正規就業確率については，認可および認可外保育所のどちらの利用可能性が増えても上昇効果は確認されない。保育所の存在による母親の就業促進効果は，認可外保育所の存在によるものが大きく，提供サービスによっては効果が異なる可能性があること，ただしこの効果は正規労働者の就業確率を高めるものに限定されていると言える。
出版者
Osaka School of International Public Policy, Osaka University
収録物名
OSIPP Discussion Paper
巻(号)
DP-2018-J-005
ページ
1-22
刊行年月
2018-04-18
言語
日本語
ハンドルURL
https://hdl.handle.net/11094/68318
関連情報 (references)
URI
http://www.osipp.osaka-u.ac.jp/archives/DP/2018/DP2018J005.pdf
アクセス権
metadata only access
カテゴリ
ディスカッション／ワーキング・ペーパー DP/WP
OSIPP Discussion Paper