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2022-07-05
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https://doi.org/10.18910/6900
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aes08-223
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論文情報
タイトル
ひきこもり経験者の語りに関する一考察 : エリクソンの「アイデンティティ」概念を手がかりに
別タイトル
A Study on Talk by Individuals Who Have Experienced Social Withdrawal
タイトル (ヨミ)
ヒキコモリ ケイケンシャ ノ カタリ ニカンスル イチコウサツ エリクソン ノ アイデンティティ ガイネン ヲ テガカリ ニ
著者
桜井, 利行
桜井, 利行
著者の別表記
Sakurai, Toshiyuki
著者 (ヨミ)
サクライ, トシユキ
内容
論文
抄録
近年、社会的活動や人間関係から身をひき、長期間にわたり自宅に閉じこもる青年が増加しており、「社会的ひきこもり」として問題となっている。本稿では、社会的ひきこもりを経験した5人の人たちへの聞き取り調査を行い、引きこもっていた人々が回復の過程でどのような葛藤を抱くのか検討した。検討に際しては、エリクソンによる「アイデンティティ」の概念を手がかりとした。考察の結果、ひきこもりは、アイデンティティ形成をめぐる危機として捉えられるのではないかと考えられた。ひきこもりとアイデンティティの形成は、とくに次の三つのテーマにおいて関係していた。(1)青年期心性:ひきこもり経験者は、たとえば大学での科目を自分で決定するといった、選択や判断をめぐる困難を抱えていた。(2)ライフサイクルにおける世代連鎖性:ひきこもり経験者は、他人から育てられるとか他人を育てるといったような縦の関係ではなく、相互に刺激しあえるような横の関係を、人との繋がり方において志向していた。(3)周囲からの意味づけ:ひきこもり経験者は、他人から否定的に意味づけられる体験によって自己像が傷つけられており、そうした状態から肯定的な自己像を回復させよ'うと努力していた。以上の三点が、ひきこもりからの回復の過程で現れてくる、アイデンティティ形成に関連した特徴として指摘された。
公開者
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
公開者の別表記
Department of Education Graduate School of Human Sciences, Osaka University
公開者 (ヨミ)
オオサカ ダイガク ダイガクイン ニンゲン カガク ケンキュウカ キョウイクガクケイ
掲載誌名
大阪大学教育学年報
巻
8
開始ページ
223
終了ページ
234
刊行年月
2003-03
ISSN
13419595
NCID
AN1055404X
URL
http://hdl.handle.net/11094/6900
言語
日本語
DOI
info:doi/10.18910/6900
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
大阪大学教育学年報 / Vol.8
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著者版フラグ
publisher
NII資源タイプ
紀要論文
ローカル資源タイプ
紀要論文
dcmi資源タイプ
text
DCTERMS.bibliographicCitation
大阪大学教育学年報.8 P.223-P.234
DC.title
ひきこもり経験者の語りに関する一考察 : エリクソンの「アイデンティティ」概念を手がかりに
DCTERMS.alternative
A Study on Talk by Individuals Who Have Experienced Social Withdrawal
DC.creator
桜井, 利行
DC.creator
Sakurai, Toshiyuki
DC.publisher
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
DC.language" scheme="DCTERMS.RFC1766
日本語
DCTERMS.issued" scheme="DCTERMS.W3CDTF
2003-03
DC.identifier" scheme="DCTERMS.URI
http://hdl.handle.net/11094/6900
DC.description
論文
DCTERMS.abstract
近年、社会的活動や人間関係から身をひき、長期間にわたり自宅に閉じこもる青年が増加しており、「社会的ひきこもり」として問題となっている。本稿では、社会的ひきこもりを経験した5人の人たちへの聞き取り調査を行い、引きこもっていた人々が回復の過程でどのような葛藤を抱くのか検討した。検討に際しては、エリクソンによる「アイデンティティ」の概念を手がかりとした。考察の結果、ひきこもりは、アイデンティティ形成をめぐる危機として捉えられるのではないかと考えられた。ひきこもりとアイデンティティの形成は、とくに次の三つのテーマにおいて関係していた。(1)青年期心性:ひきこもり経験者は、たとえば大学での科目を自分で決定するといった、選択や判断をめぐる困難を抱えていた。(2)ライフサイクルにおける世代連鎖性:ひきこもり経験者は、他人から育てられるとか他人を育てるといったような縦の関係ではなく、相互に刺激しあえるような横の関係を、人との繋がり方において志向していた。(3)周囲からの意味づけ:ひきこもり経験者は、他人から否定的に意味づけられる体験によって自己像が傷つけられており、そうした状態から肯定的な自己像を回復させよ'うと努力していた。以上の三点が、ひきこもりからの回復の過程で現れてくる、アイデンティティ形成に関連した特徴として指摘された。
DC.identifier
info:doi/10.18910/6900
citation_title
ひきこもり経験者の語りに関する一考察 : エリクソンの「アイデンティティ」概念を手がかりに
citation_author
桜井, 利行
citation_publisher
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
citation_language
日本語
citation_date
2003-03
citation_journal_title
大阪大学教育学年報
citation_volume
8
citation_firstpage
223
citation_lastpage
234
citation_issn
13419595
citation_public_url
http://hdl.handle.net/11094/6900
citation_doi
info:doi/10.18910/6900