救命救急センターにおける脳死とされうる状態の患者の家族に対する看護の実態と困難

野村, 倫子; 師岡, 友紀

doi:https://doi.org/10.18910/71344

救命救急センターにおける脳死とされうる状態の患者の家族に対する看護の実態と困難

野村, 倫子; 師岡, 友紀

大阪大学看護学雑誌, 2019, 25(1), 73-80

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タイトル	救命救急センターにおける脳死とされうる状態の患者の家族に対する看護の実態と困難
	Nursing Practice and Challenges Related to Nursing Care for Family Members of Patients Considered Brain Dead at an Emergency Medical Center
	キュウウメイ　キュウキュウ　センター　ニ　オケル　ノウシ　ト　サレウル　ジョウタイ　ノ　カンジャ　ノ　カゾク　ニ　タイスル　カンゴ　ノ　ジッタイ　ト　コンナン
著者	著者名野村, 倫子 ; ノムラ, ミチコ ; Nomura, Michiko
著者	NRID 1000040379269 1000040379269 著者名師岡, 友紀 ; モロオカ, ユキ ; Morooka, Yuki
キーワード等	脳死とされうる状態
	救急看護
	終末期
	質問紙調査
	brain death status
	emergency nursing
	terminal care
	questionnaire survey
内容	研究報告
内容	Reports
抄録	本研究は、救命救急センターにおける脳死とされうる状態の患者の家族に対する看護の実態と困難を明らかにするとともに、困難に関連する施設要因を検討することを目的とした。救急看護認定看護師103名を対象に無記名自記式質問紙調査を行った。調査項目は、属性・脳死下臓器提供に関するシステム整備状況・実践した看護・感じた困難とした。結果、33名より返信があり（回収率32.4％）で、救命救急センターに所属し脳死とされうる状態の患者とその家族の看護経験がある15名（全配布の14.7％）分析対象とした。看護として「元気な時の患者の話を家族とする」は、対象者全員が実施していた。また、脳死とされうる状態という病態に関連する困難が見られた。さらに、院内ドナーコーディネーターの設置と、家族と関わる時間の確保に対する困難に関連が認められた。脳死とされうる状態の患者の家族に対する看護においては、家族が患者を想起できるよう関わり、患者の意思の推定を支援することの重要性が示唆された。また、脳死という病態の複雑性により家族への説明等が困難となるため、関わる看護師への支援の必要性も示された。
出版者	大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
出版者	オオサカ　ダイガク　ダイガクイン　イガクケイ　ケンキュウカ　ホケンガク　センコウ
収録物名	大阪大学看護学雑誌
収録物名	Nursing Journal of Osaka University
巻(号)	25(1)
ページ	73-80
刊行年月	2019-03-31
言語	日本語
ハンドルURL	https://hdl.handle.net/11094/71344
DOI	https://doi.org/10.18910/71344
eISSN	21898820
NCID	AN1048165X
アクセス権	open access
権利情報	©大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
出版タイプ	Version of Record
カテゴリ	紀要論文 Departmental Bulletin Paper
カテゴリ	大阪大学看護学雑誌 / 25巻1号　(2019-03)

資源タイプ	紀要論文
ローカル資源タイプ	紀要論文
DCMI資源タイプ	text
DCTERMS.bibliographicCitation	大阪大学看護学雑誌. 2019, 25(1), p. 73-80
DC.title	救命救急センターにおける脳死とされうる状態の患者の家族に対する看護の実態と困難
	Nursing Practice and Challenges Related to Nursing Care for Family Members of Patients Considered Brain Dead at an Emergency Medical Center
	キュウウメイ　キュウキュウ　センター　ニ　オケル　ノウシ　ト　サレウル　ジョウタイ　ノ　カンジャ　ノ　カゾク　ニ　タイスル　カンゴ　ノ　ジッタイ　ト　コンナン
DC.creator	野村, 倫子
	ノムラ, ミチコ
	Nomura, Michiko
	師岡, 友紀
	モロオカ, ユキ
	Morooka, Yuki
DC.publisher	大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
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DCTERMS.abstract	本研究は、救命救急センターにおける脳死とされうる状態の患者の家族に対する看護の実態と困難を明らかにするとともに、困難に関連する施設要因を検討することを目的とした。救急看護認定看護師103名を対象に無記名自記式質問紙調査を行った。調査項目は、属性・脳死下臓器提供に関するシステム整備状況・実践した看護・感じた困難とした。結果、33名より返信があり（回収率32.4％）で、救命救急センターに所属し脳死とされうる状態の患者とその家族の看護経験がある15名（全配布の14.7％）分析対象とした。看護として「元気な時の患者の話を家族とする」は、対象者全員が実施していた。また、脳死とされうる状態という病態に関連する困難が見られた。さらに、院内ドナーコーディネーターの設置と、家族と関わる時間の確保に対する困難に関連が認められた。脳死とされうる状態の患者の家族に対する看護においては、家族が患者を想起できるよう関わり、患者の意思の推定を支援することの重要性が示唆された。また、脳死という病態の複雑性により家族への説明等が困難となるため、関わる看護師への支援の必要性も示された。
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citation_doi_detail	10.18910/71344
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