福島県北部方言の「ようだ」

白岩, 広行

阪大社会言語学研究ノート, 2019, 16, 1-14

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sln16-001 pdf なし 293 KB 486 2019.12.06  

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タイトル
福島県北部方言の「ようだ」
フクシマケン　ホクブ　ホウゲン　ノ　ヨウダ
著者
NRID
1000030625025 1000030625025
著者名
白岩, 広行 ; シライワ, ヒロユキ
キーワード等
ようだ
みたいだ
様態
垣根表現
当為表現
抄録
福島県北部方言の「ようだ」は、現代標準語の「ようだ」と同じ〈推定〉〈比喩〉〈様態〉のほか、江戸語の「ようだ」にあった〈話し手の内的感覚〉の用法でも使われる。しかし、〈推定〉〈比喩〉以外の「ようだ」には、「想定に反することとして現状を認識することを表す」という意味がある。この「想定外」を表す「ようだ」は、文脈に応じて、聞き手に言いにくいことを言うときの垣根表現や、やるつもりのなかったことをやるときの当為表現として使われることがある。「ようだ」はもともと「観察したこと」の表現だったと考えられるが、現状をことさら「観察したこと」として表すのは、話し手の「思っていたこと」と「観察したこと」にずれがある場合が多い。そのような文脈的含意をもとに「想定外」の意味が備わったと考えられる。
出版者
大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
オオサカ ダイガク ダイガクイン ブンガク ケンキュウカ シャカイ ゲンゴガク ケンキュウシツ
収録物名
阪大社会言語学研究ノート
巻(号)
16
ページ
1-14
刊行年月
2019-07
言語
日本語
ハンドルURL
https://hdl.handle.net/11094/73636
DOI
https://doi.org/10.18910/73636
NCID
AA11555159
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
阪大社会言語学研究ノート / 第16号