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2022-06-26
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https://doi.org/10.18910/8540
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ahs18_197
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160
論文情報
タイトル
リアリティと対話の可能性
別タイトル
Realität und Kommunikationsmölichkeit
タイトル (ヨミ)
リアリティ ト タイワ ノ カノウセイ
著者
宮本, 真也
宮本, 真也
著者の別表記
Miyamoto, Shinya
著者 (ヨミ)
ミヤモト, シンヤ
キーワード等
A.シュッツ
他者理解
コミュニケーション
質問可能性
リアリティ
A.Schütz
Fremdverstehen
Kommunikation
Befragbarkeit
Realität
抄録
哲学における言語論的転回以降、発話行為の考察が行為類型とそこに内在する合理性の分析のために行われるようになってきた。本稿の目的は、この転回によって意識哲学的含意とともに背景へと遠のいた要素、すなわち対話のリアリティについて考察することにある。本稿ではまず、A ・シュッツの現象学的社会学における他者理解論を検討する。その理論の中心に彼は「Ich」と「Du」とのあいだのわれわれ関係を置き、意味の確実性を当事者のあいだの意識の持続が再現ができるかどうかではかった。ここで注目すべきは、シュッツが当事者のあいだの意味の同一性を保証するものを「質問可能性」に見いだしている点である。この質問可能性概念は、コミュニケーション的行為論の先駆として評価できる。しかし、われわれが相互に抱いているさまざまな社会的世界にわたる意味の同一性を説明するほどには、彼の分析は十分ではない。次に私はシュッツが日常生活の世界を記述する際に、前提としている世界の相互主観性について検討してみた。そこで彼は社会の共同性をめぐる幾つかの点に触れつつ、世界についての確信について説明するのが、やはりその生成と維持の問題は残されたままとなる。こうして彼の「質問可能性」概念は、意識の理論と対話の理論のあいだに位置づける必要が生じてくる。批判と解釈を含めた「はじまり」としての活動と意味の「始原」としての生活世界という「二つの起源」に接続してこそ、この概念は優れた説明力をもちうるのである。
公開者
大阪大学人間科学部社会学・人間学・人類学研究室
公開者 (ヨミ)
オオサカ ダイガク ニンゲン カガクブ シャカイガク ニンゲンガク ジンルイガク ケンキュウシツ
掲載誌名
年報人間科学
巻
18
開始ページ
197
終了ページ
213
刊行年月
1997
ISSN
02865149
NCID
AN0020011X
URL
http://hdl.handle.net/11094/8540
言語
日本語
ドイツ語
DOI
info:doi/10.18910/8540
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
年報人間科学 / 第18号
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著者版フラグ
publisher
NII資源タイプ
紀要論文
ローカル資源タイプ
紀要論文
dcmi資源タイプ
text
DCTERMS.bibliographicCitation
年報人間科学.18 P.197-P.213
DC.title
リアリティと対話の可能性
DCTERMS.alternative
Realität und Kommunikationsmölichkeit
DC.creator
宮本, 真也
DC.creator
Miyamoto, Shinya
DC.publisher
大阪大学人間科学部社会学・人間学・人類学研究室
DC.language" scheme="DCTERMS.RFC1766
日本語
ドイツ語
DCTERMS.issued" scheme="DCTERMS.W3CDTF
1997
DC.identifier" scheme="DCTERMS.URI
http://hdl.handle.net/11094/8540
DC.subject
A.シュッツ
他者理解
コミュニケーション
質問可能性
リアリティ
A.Schütz
Fremdverstehen
Kommunikation
Befragbarkeit
Realität
DCTERMS.abstract
哲学における言語論的転回以降、発話行為の考察が行為類型とそこに内在する合理性の分析のために行われるようになってきた。本稿の目的は、この転回によって意識哲学的含意とともに背景へと遠のいた要素、すなわち対話のリアリティについて考察することにある。本稿ではまず、A ・シュッツの現象学的社会学における他者理解論を検討する。その理論の中心に彼は「Ich」と「Du」とのあいだのわれわれ関係を置き、意味の確実性を当事者のあいだの意識の持続が再現ができるかどうかではかった。ここで注目すべきは、シュッツが当事者のあいだの意味の同一性を保証するものを「質問可能性」に見いだしている点である。この質問可能性概念は、コミュニケーション的行為論の先駆として評価できる。しかし、われわれが相互に抱いているさまざまな社会的世界にわたる意味の同一性を説明するほどには、彼の分析は十分ではない。次に私はシュッツが日常生活の世界を記述する際に、前提としている世界の相互主観性について検討してみた。そこで彼は社会の共同性をめぐる幾つかの点に触れつつ、世界についての確信について説明するのが、やはりその生成と維持の問題は残されたままとなる。こうして彼の「質問可能性」概念は、意識の理論と対話の理論のあいだに位置づける必要が生じてくる。批判と解釈を含めた「はじまり」としての活動と意味の「始原」としての生活世界という「二つの起源」に接続してこそ、この概念は優れた説明力をもちうるのである。
DC.identifier
info:doi/10.18910/8540
citation_title
リアリティと対話の可能性
citation_author
宮本, 真也
citation_publisher
大阪大学人間科学部社会学・人間学・人類学研究室
citation_language
日本語
ドイツ語
citation_date
1997
citation_journal_title
年報人間科学
citation_volume
18
citation_firstpage
197
citation_lastpage
213
citation_issn
02865149
citation_public_url
http://hdl.handle.net/11094/8540
citation_keywords
A.シュッツ
他者理解
コミュニケーション
質問可能性
リアリティ
A.Schütz
Fremdverstehen
Kommunikation
Befragbarkeit
Realität
citation_doi
info:doi/10.18910/8540