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2022-07-06
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https://doi.org/10.18910/8589
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論文情報
タイトル
民族的求心力の形成論 : LISRELを用いた因果構造分析
別タイトル
Ethnic Centripetal Force
タイトル (ヨミ)
ミンゾクテキ キュウシンリョク ノ ケイセイロン LISREL ヲ モチイタ インガ コウゾウ ブンセキ
著者
金, 明秀
金, 明秀
キーワード等
エスニシティ
民族的求心力
関係志向
主体志向
リズレル
測定
ethnicity
ethnic centripetal force
relation orientation
subject orientation
LISREL
measurement
抄録
計量社会学的な領域においてエスニシティが研究される場合、これまで多くの研究は、人種や民族集団を説明変数として用いてきた。その多くの場合、使用される変数は、例えば生まれた場所や民族的起源のイメージを尋ねるような、出自や出自に関する主観を問う設問であり、複雑で微妙なエスニック・マイノリティのアイデンティティを汲み取るには、あまりにも粗雑すぎるものであった。さらに、民族に関する尺度を説明変数に用いているため、「エスニシティとは何か」「エスニシティはいかに測定することが可能か」という基本的なテーマに対しては、なんら解明の努力がなされてこなかった。本論文は、このような問題の反省に立ち、民族的な統合を志向する意識や行為(民族的求心力)自体の解明を主要なテーマとするものである。調査データは、在日朝鮮人の学生組織である「留学同」の参加者を対象としたものである。民族的求心力がどのような構造を持つものであるかを子細に検討した結果、それは、同胞民族集団との情緒的紐帯を重視する志向性(関係志向)と、民族的な問題状況を意識した手段的な色彩の強い志向性(主体志向) に分節化されることが確認された。さらに、民族的求心力の形成過程を特定するために、いくつかの説明変数を導入した。これによって、関係志向と主体志向はそれぞれ大きく異なった形成要因を持つことが確認された。分析全体の結果を判断すると、従来、エスニシティを安易に単一の存在として説明変数に用いてきた研究に、反省を促すものになっている。
公開者
大阪大学人間科学部社会学・人間学・人類学研究室
公開者 (ヨミ)
オオサカ ダイガク ニンゲン カガクブ シャカイガク ニンゲンガク ジンルイガク ケンキュウシツ
掲載誌名
年報人間科学
巻
15
開始ページ
19
終了ページ
34
刊行年月
1994
ISSN
02865149
NCID
AN0020011X
URL
http://hdl.handle.net/11094/8589
言語
日本語
英語
DOI
info:doi/10.18910/8589
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
年報人間科学 / 第15号
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著者版フラグ
publisher
NII資源タイプ
紀要論文
ローカル資源タイプ
紀要論文
dcmi資源タイプ
text
DCTERMS.bibliographicCitation
年報人間科学.15 P.19-P.34
DC.title
民族的求心力の形成論 : LISRELを用いた因果構造分析
DCTERMS.alternative
Ethnic Centripetal Force
DC.creator
金, 明秀
DC.publisher
大阪大学人間科学部社会学・人間学・人類学研究室
DC.language" scheme="DCTERMS.RFC1766
日本語
英語
DCTERMS.issued" scheme="DCTERMS.W3CDTF
1994
DC.identifier" scheme="DCTERMS.URI
http://hdl.handle.net/11094/8589
DC.subject
エスニシティ
民族的求心力
関係志向
主体志向
リズレル
測定
ethnicity
ethnic centripetal force
relation orientation
subject orientation
LISREL
measurement
DCTERMS.abstract
計量社会学的な領域においてエスニシティが研究される場合、これまで多くの研究は、人種や民族集団を説明変数として用いてきた。その多くの場合、使用される変数は、例えば生まれた場所や民族的起源のイメージを尋ねるような、出自や出自に関する主観を問う設問であり、複雑で微妙なエスニック・マイノリティのアイデンティティを汲み取るには、あまりにも粗雑すぎるものであった。さらに、民族に関する尺度を説明変数に用いているため、「エスニシティとは何か」「エスニシティはいかに測定することが可能か」という基本的なテーマに対しては、なんら解明の努力がなされてこなかった。本論文は、このような問題の反省に立ち、民族的な統合を志向する意識や行為(民族的求心力)自体の解明を主要なテーマとするものである。調査データは、在日朝鮮人の学生組織である「留学同」の参加者を対象としたものである。民族的求心力がどのような構造を持つものであるかを子細に検討した結果、それは、同胞民族集団との情緒的紐帯を重視する志向性(関係志向)と、民族的な問題状況を意識した手段的な色彩の強い志向性(主体志向) に分節化されることが確認された。さらに、民族的求心力の形成過程を特定するために、いくつかの説明変数を導入した。これによって、関係志向と主体志向はそれぞれ大きく異なった形成要因を持つことが確認された。分析全体の結果を判断すると、従来、エスニシティを安易に単一の存在として説明変数に用いてきた研究に、反省を促すものになっている。
DC.identifier
info:doi/10.18910/8589
citation_title
民族的求心力の形成論 : LISRELを用いた因果構造分析
citation_author
金, 明秀
citation_publisher
大阪大学人間科学部社会学・人間学・人類学研究室
citation_language
日本語
英語
citation_date
1994
citation_journal_title
年報人間科学
citation_volume
15
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19
citation_lastpage
34
citation_issn
02865149
citation_public_url
http://hdl.handle.net/11094/8589
citation_keywords
エスニシティ
民族的求心力
関係志向
主体志向
リズレル
測定
ethnicity
ethnic centripetal force
relation orientation
subject orientation
LISREL
measurement
citation_doi
info:doi/10.18910/8589