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2022-07-06
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1,353
論文情報
タイトル
阪大日本語研究.別冊
タイトル (ヨミ)
ハンダイ ニホンゴ ケンキュウ ベッサツ
内容
2000年度修士論文 : 八亀裕美「現代日本語の形容詞述語文」
抄録
現代日本語の形容詞述語文について、類型論との連携を視野に入れつつ、時間的な側面に注目して記述した。本論文の特徴としては、①「動詞~形容詞~名詞」の連続相の中で、形容詞という品詞を捉える。② 「時間的局所限定」という意味的カテゴリ-を用いる。③ すべての形容詞述語文に「認識レベル」「評価レベル」という意味的な二重構造を認める。 という三点があげられる。本論文は二部構成となっている。第一部では方法論を提示し、第二部ではその方法論に基づいて具体的に現代日本語の形容詞述語文を観察・記述した。第一部では、方法論を提示した。記述に先立って理論的な部分を示すことは、内省に頼った理論先行型の研究のように誤解される恐れがあるが、本論文が目指すのは、あくまでも実例を中心においた記述研究である。形容詞述語文を記述するには、まだまだ方法論が確立されていない。そこで、どのような形で、またどのような順序で記述を進めるべきかを、まず確認した。「実際に収集した用例をどう分けるか」、「連続相をなしているグレーゾーンをどのように肺分けすればいいか」について、試行錯誤を繰り返した結果、ひとつの試案として提示するのが、第一部で示した方法論である。第二部では、第一部で確認した方法論に基づいて、実際に集めた用例を中心に、どのようなことが観察されるかを記述した。時間的な側面を中心に、形容詞述語文をめぐるさまざまな問題を指摘した。結論として(第8章で)、① 「時間的局所限定」の重要性②形容詞述語文における「評価」の重要性③ 「現在」「過去」「未来」の非等質性の3点を確認した。さらに、今後の課題として、談話論的アプローチの必要性と有効性について、見通しを述べた。最後に、形容詞分類への提言をおこなって、類型論へのつながりを再度確認して結びとした。従来、日本語の形容詞は同じ「用言」である動詞に従属するものとして扱われることが多かった。しかし、本論文では、動詞研究の結果を踏まえつつも、その違いを明らかにして、通言語的な形容詞研究に繋がる新しい記述の方向性を提示した。
公開者
大阪大学大学院文学研究科日本語学講座
公開者 (ヨミ)
オオサカ ダイガク ダイガクイン ブンガク ケンキュウカ ニホンゴガク コウザ
掲載誌名
阪大日本語研究. 別冊
巻
1
刊行年月
2001-02
NCID
AA11551067
URL
http://hdl.handle.net/11094/8724
言語
日本語
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
阪大日本語研究 / 別冊1号
論文詳細を表示
著者版フラグ
publisher
NII資源タイプ
紀要論文
ローカル資源タイプ
紀要論文
dcmi資源タイプ
text
DCTERMS.bibliographicCitation
阪大日本語研究. 別冊.1
DC.title
阪大日本語研究.別冊
DC.publisher
大阪大学大学院文学研究科日本語学講座
DC.language" scheme="DCTERMS.RFC1766
日本語
DCTERMS.issued" scheme="DCTERMS.W3CDTF
2001-02
DC.identifier" scheme="DCTERMS.URI
http://hdl.handle.net/11094/8724
DC.description
2000年度修士論文 : 八亀裕美「現代日本語の形容詞述語文」
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現代日本語の形容詞述語文について、類型論との連携を視野に入れつつ、時間的な側面に注目して記述した。本論文の特徴としては、①「動詞~形容詞~名詞」の連続相の中で、形容詞という品詞を捉える。② 「時間的局所限定」という意味的カテゴリ-を用いる。③ すべての形容詞述語文に「認識レベル」「評価レベル」という意味的な二重構造を認める。 という三点があげられる。本論文は二部構成となっている。第一部では方法論を提示し、第二部ではその方法論に基づいて具体的に現代日本語の形容詞述語文を観察・記述した。第一部では、方法論を提示した。記述に先立って理論的な部分を示すことは、内省に頼った理論先行型の研究のように誤解される恐れがあるが、本論文が目指すのは、あくまでも実例を中心においた記述研究である。形容詞述語文を記述するには、まだまだ方法論が確立されていない。そこで、どのような形で、またどのような順序で記述を進めるべきかを、まず確認した。「実際に収集した用例をどう分けるか」、「連続相をなしているグレーゾーンをどのように肺分けすればいいか」について、試行錯誤を繰り返した結果、ひとつの試案として提示するのが、第一部で示した方法論である。第二部では、第一部で確認した方法論に基づいて、実際に集めた用例を中心に、どのようなことが観察されるかを記述した。時間的な側面を中心に、形容詞述語文をめぐるさまざまな問題を指摘した。結論として(第8章で)、① 「時間的局所限定」の重要性②形容詞述語文における「評価」の重要性③ 「現在」「過去」「未来」の非等質性の3点を確認した。さらに、今後の課題として、談話論的アプローチの必要性と有効性について、見通しを述べた。最後に、形容詞分類への提言をおこなって、類型論へのつながりを再度確認して結びとした。従来、日本語の形容詞は同じ「用言」である動詞に従属するものとして扱われることが多かった。しかし、本論文では、動詞研究の結果を踏まえつつも、その違いを明らかにして、通言語的な形容詞研究に繋がる新しい記述の方向性を提示した。
citation_title
阪大日本語研究.別冊
citation_publisher
大阪大学大学院文学研究科日本語学講座
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2001-02
citation_journal_title
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