「接種」の語史 : 種痘関連用語の生成と消長

田野村, 忠温

阪大日本語研究, 2022, 34, 27-45

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hnk34_027 pdf なし 1.32 MB 574 2022.06.13  

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タイトル
「接種」の語史 : 種痘関連用語の生成と消長
The lexical history of sessyu/ jiezhong : Creation and selection of vaccination-related terms
セッシュ　ノ　ゴシ　シュトウ　カンレン　ヨウゴ　ノ　セイセイ　ト　ショウチョウ
著者
NRID
1000040207204 1000040207204
researchmap permalink
tanomura tanomura
著者名
田野村, 忠温 ; タノムラ, タダハル ; Tanomura, Tadaharu
キーワード等
「接種」
「種痘」
蘭方疾学
和製漢語
日中語彙交流
抄録
「接種」はよく分からない語である。それは「読書」や「飲酒」のように動詞—名詞型の構成なのか。すなわち、“種(たね)を接する”ということを表すのか。しかし、“種”は分かるとしても、それを“接する”とはどういうことなのか。この疑問は「接種」の語だけを共時的に見ても解決しない。ここでは、「接種」を含む種痘関連用語の過去における使用状況の調査と分析に堪づき、「接種」は19世紀に蘭方医学の文脈において日本語の漢語の特性を含む諸事情を背景として作り出された動詞ー動詞型の語であるとする推定を述べる。「接種」は19世紀末以後には中国語に借用され、定着した。「接種」の「種」は声調が一定しておらず、そのこともまた語構成の不明確さの反映であると考えられる。
出版者
大阪大学大学院文学研究科日本語学講座
オオサカ　ダイガク　ダイガクイン　ブンガグ　ケンキュウカ　ニホンゴガク　コウザ
収録物名
阪大日本語研究
Handai nihongo kenkyu
巻(号)
34
ページ
27-45
刊行年月
2022-02
言語
日本語
ハンドルURL
https://hdl.handle.net/11094/88189
DOI
https://doi.org/10.18910/88189
PISSN
09162135
NCID
AN10106606
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
阪大日本語研究 / 第34号