合金ナノ粒子における構造ゆらぎの時間分解超高圧電子顕微鏡観察

佐藤, 和久; 保田, 英洋

顕微鏡, 2018, 53(2), 80-84

アクセス数:98件（2025-05-14 13:46 集計）

固定URL: https://hdl.handle.net/11094/89416

閲覧可能ファイル 

ファイル フォーマット 利用条件 サイズ 閲覧回数 利用開始日 説明 information
KENBIKYO_53_2_80 pdf なし 5.86 MB 52 2022.10.31  

論文情報

ファイル出力 EndNote Basic出力 Mendeley出力

タイトル
合金ナノ粒子における構造ゆらぎの時間分解超高圧電子顕微鏡観察
Structural Fluctuation in Alloy Nanoparticles Revealed by Time-Resolved High-Voltage Electron Microscopy
著者
NRID
1000070314424 1000070314424
ORCID
0000-0001-9078-2541 0000-0001-9078-2541
researchmap permalink
read0158304 read0158304
Scopus Author ID
55552977400 55552977400
著者名
佐藤, 和久
NRID
1000060210259 1000060210259
著者名
保田, 英洋
キーワード等
超高圧電子顕微鏡
電子直接検出型カメラ
時間分解観察
高速その場観察
照射促進規則化
High-voltage electron microscopy
Direct electron detection camera
Time-resolved imaging
Ultrafast in situ observation
Radiation-enhanced ordering
内容
佐藤 和久, 保田 英洋, 合金ナノ粒子における構造ゆらぎの時間分解超高圧電子顕微鏡観察, 顕微鏡, 2018, 53 巻, 2 号, p. 80-84.
抄録
高エネルギー電子照射下でのCo-Pt合金ナノ粒子におけるL1₀型規則格子形成過程を，電子直接検出型カメラを用いて高速その場観察した．573 Kにて1 MeV電子照射（ドースレート：8.9 × 10²⁴e/m²s）により，ナノ粒子内に規則格子が形成され，c軸の配向が2.5 ms間隔で時間変動していることが明らかとなった．動画を解析した結果，573 Kでの拡散係数は3 × 10⁻¹⁷m²/sであると推測され，この値はバルク合金における外挿値よりも1013倍大きいことが判明した．規則化が観察された温度（573 K）は，速度論的規則化温度（800 K）よりも著しく低い．このような低温での規則格子形成は，高エネルギー電子照射により導入された過剰空孔（熱平衡時の106倍）を介した高速原子拡散に起因すると考えられる．電子直接検出型カメラを用いた時間分解観察は，規則化をはじめ固体反応の素過程を実空間で直接観察する手法として有用である．
出版者
日本顕微鏡学会
The Japanese Society of Microscopy
収録物名
顕微鏡
巻(号)
53(2)
ページ
80-84
刊行年月
2018-08-30
言語
日本語
ハンドルURL
https://hdl.handle.net/11094/89416
PISSN
13490958
eISSN
24342386
NCID
AA11917781
関連情報 (isIdenticalTo)
DOI (出版社版)
https://doi.org/10.11410/kenbikyo.53.2_80
アクセス権
open access
権利情報
© 2018 公益社団法人 日本顕微鏡学会
出版タイプ
Version of Record
カテゴリ
学術雑誌論文 Journal Article