規範なき表面の哲学 : ダゴニェと奇形学

上野, 隆弘

共生学ジャーナル, 2023, 7, 161-183

アクセス数:258件（2025-06-30 14:03 集計）

固定URL: https://doi.org/10.18910/90817

閲覧可能ファイル 

ファイル フォーマット 利用条件 サイズ 閲覧回数 利用開始日 説明 information
ksgj_007_161 pdf なし 705 KB 209 2023.04.03  

論文情報

ファイル出力 EndNote Basic出力 Mendeley出力

タイトル
規範なき表面の哲学 : ダゴニェと奇形学
The Philosophy of Surface without Norms : Dagognet and Teratology
キハン　ナキ　ヒョウメン　ノ　テツガク　ダゴニェ　ト　キケイガク
著者
researchmap permalink
takahiroueno takahiroueno
著者名
上野, 隆弘 ; ウエノ, タカヒロ ; Ueno, Takahiro
キーワード等
ダゴニェ
奇形学
規範
表面
Dagognet
teratology
norms
surface
内容
論文
抄録
フランソワ・ダゴニェは、科学史の哲学として知られるフランス・エピステモロジーの流れに所属する哲学者である。本稿は、ダゴニェの哲学をその先行者であるガストン・バシュラールおよびジョルジュ・カンギレムと比較することを目的とする。鍵となるのは「奇形学」である。バシュラールとカンギレムは、規範への問いから奇形に関心を有しており、特にカンギレムは、その科学史研究において奇形学を調査している。ダゴニェも同様に奇形学に注目し、この分野の創始者であるエティエンヌ・ジョフロワ・サンティレールを評価している。しかし、ダゴニェは、先行者とは異なり価値の二元論を退けることで規範の問題を論じることはない。ダゴニェにとって奇形学はその表面の哲学を主張するために参照されている。
François Dagognet was a philosopher associated with the French epistemology known as the philosophy of the history of science. The purpose of this paper is to compare Dagognet with his predecessors, Bachelard and Canguilhem. The key concept is teratology. Bachelard and Canguilhem were interested in monstrosity because of the question of norms, and Canguilhem in particular researched teratology in his study of the history of science. Similarly, Dagognet focused on teratology and evaluated Étienne Geoffroy Saint-Hilaire, the founder of this field. Unlike his predecessors, however, Dagognet did not discuss the issue of norms by dismissing the dualism of values. For Dagogent, teratology is referenced as a way to assert his philosophy of surface.
出版者
大阪大学大学院人間科学研究科『共⽣学ジャーナル』編集委員会
収録物名
共生学ジャーナル
Journal of Kyosei Studies
巻(号)
7
ページ
161-183
刊行年月
2023-03
言語
日本語
ハンドルURL
https://hdl.handle.net/11094/90817
DOI
https://doi.org/10.18910/90817
eISSN
24326755
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
共生学ジャーナル / 第7号