日本語のチューター活動における訂正 : 会話分析の観点からの一考察

李, 頌雅

阪大日本語研究, 2023, 35, 27-56

アクセス数:203件（2025-03-24 22:43 集計）

固定URL: https://hdl.handle.net/11094/91046

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hnk35_027 pdf なし 962 KB 342 2023.04.19  

論文情報

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タイトル
日本語のチューター活動における訂正 : 会話分析の観点からの一考察
Corrections in Japanese tutorial activities : The perspective of conversation analysis
ニホンゴ　ノ　チューター　カツドウ　ニ　オケル　テイセイ　カイワ　ブンセキ　ノ　カンテン　カラノ　イチ　コウサツ
著者
NRID
1000030964655 1000030964655
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著者名
李, 頌雅 ; Lee, Song-ya
キーワード等
訂正
修復
日本語学習者
会話分析
アカデミック・ディスコース
抄録
本稿では、日本の大学で勉学する外国人留学生（以下、チューティー）が学生チューター（以下、チューター）の指導を受ける場面に着目し、留学生の日本語使用に対してチューターが訂正を行う場面を分析した。関西の大学で実施されたチューター活動の実態を収録した約29 時間の音声データ（うち約22 時間は映像付き）を分析対象とし、会話分析の手法を用いて分析を行った。その結果、チューターによる訂正には、ことば使用の意味や使い方に関する問題に対処する訂正（タイプAの訂正）及びチューターの理解、聞き取りに関する問題に対処する訂正（タイプBの訂正）があり、その特徴が明らかになった。タイプAの訂正では、チューターが問題源に対して、ことばを置き換える。それに対して、チューティーが反復することが見られた。一方、タイプBの訂正では、チューターが問題源に対する理解候補を提示し、チューティーに確認を求める。それに対して、チューティーが承認し、両者間の間主観性が成立する。また、チューターが訂正を通して書きことばの種類や使用場面に関する知識を伝えると同時に、アカデミック・ディスコースの規範を伝えることが明らかになった。
出版者
大阪大学大学院人文学研究科基盤日本語学講座
Foundational Japanese Linguistics Graduate School of Humanities, Osaka University
収録物名
阪大日本語研究
Handai nihongo kenkyu
巻(号)
35
ページ
27-56
刊行年月
2023-02
言語
日本語
ハンドルURL
https://hdl.handle.net/11094/91046
PISSN
09162135
NCID
AN10106606
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
阪大日本語研究 / 第35号