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雲林院(うんりんいん)

「雲林院」は、中世に様々な解釈が生み出された『伊勢物語』の秘伝を題材にした能。現在上演される「雲林院」は、後場に業平が登場し二条の后との逢瀬を雅やかに描くが、世阿弥自筆の「雲林院」(生駒宝山寺蔵)では、後場がまったく異なり、『伊勢物語』(五段)で業平が連れ出した女(古注釈では、二条の后と解釈)を一口に食らった鬼が、実は二条の后の兄基経であるという古注釈による場面を再現してみせるというもの。世阿弥以前の古作の改作か。

演者 会名 上演年月日 場所 デッサン(枚数)
金剛巌 金剛定期能 昭和12・4・24 金剛能楽堂 画像を閲覧する(17)

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