初期シカゴ学派モノグラフ クリフォード・ショウ『ジャック・ローラー』の生活史法

玉井, 眞理子

大阪大学教育学年報, 1998, 3, 91-104

アクセス数:763件（2025-04-19 11:19 集計）

固定URL: https://doi.org/10.18910/4961

閲覧可能ファイル 

ファイル フォーマット 利用条件 サイズ 閲覧回数 利用開始日 説明 information
aes03-091 pdf なし 859 KB 5,083 2012.09.22  

論文情報

ファイル出力 EndNote Basic出力 Mendeley出力

タイトル
初期シカゴ学派モノグラフ クリフォード・ショウ『ジャック・ローラー』の生活史法
The life-history methods of “Jack-Roller"
ショキ シカゴガクハ モノグラフ クリフォー ショウ ジャック ローラー ノ セイカツシ ホウ
著者
著者名
玉井, 眞理子 ; タマイ, マリコ ; Tamai, Mariko
抄録
本論文の目的は、初期シカゴ学派モノグラフの一つ『ジャック・ローラー』の生活史法を再評価することである。これまでこのモノグラフは生活史を入手する手法や、他の多くの資料を用いて生活史を実証している点が評価されてきた。だがここで特に注目する方法論上の特徴は、調査者クリフォード・ショウと調査対象者スタンレー少年が矯正者(更生させる者)と矯正対象者(更生される者)の関係にあり、研究の過程で矯正計画が試みられ、その結果現実に少年が更生することによって、非行要因に関するショウの仮説が検証されていることである。この仮説検証は、(1)他の様々な資料によって非行要因の仮説が提示され、(2)非行少年の生活史によって仮説が裏付けられ、(3)仮説に基づいた矯正計画を実施し、非行少年が更生してゆく経緯がその生活史で示される、の三部構成で展開されている。これは「単に記述的であるだけで、なぜかという疑問に答えていない」という、質的調査になされてきた従来の批判を越えるものであり、生活史法の新たな可能性を開拓したとして評価される。
出版者
大阪大学人間科学部教育学研究室
オオサカ ダイガク ニンゲン カガクブ キョウイクガク ケンキュウシツ
Department of Education, Faculty of Human Sciences, Osaka University
収録物名
大阪大学教育学年報
Annals of educational studies, Osaka University
巻(号)
3
ページ
91-104
刊行年月
1998-03
言語
日本語
ハンドルURL
https://hdl.handle.net/11094/4961
DOI
https://doi.org/10.18910/4961
PISSN
13419595
NCID
AN1055404X
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
大阪大学教育学年報 / Vol.3