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2021-03-03
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https://doi.org/10.18910/5088
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aes01-143
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論文情報
タイトル
デュルケム教育理論における「コレージュ」の位置-現代「中等教育」の視座を求めて-
別タイトル
Importance of “Collège" in Durkheim's Educational Theory : In Search of a Perspective to Examine Secondary Education in Japan
タイトル (ヨミ)
デュルケム キョウイクリロン ニオケル コレージュ ノ イチ ゲンダイ チュウトウキョウイク ノ シザ ヲ モトメテ
著者
鬼頭, 尚子
鬼頭, 尚子
著者の別表記
Kito, Naoko
著者 (ヨミ)
キトウ, ナオコ
抄録
本稿の目的は、デュルケムの著作『フランスにおける教育の発達』を読み解くことによって、初等教育から高等教育へとっながる全学校体系を視野に入れつつ、高校教育とは何かという問題を考えることにある。すなわち、高校における教育は、義務教育や高等教育とは異なる独自の教育段階なのか、もしそうであるならその独自性とはどこにあるのか、という問いに対する答えを探ることである。まず、デュルケムの記述に沿って、彼の同時代における中等教育機関である「コレージュ」の発展の歴史を探り、高等教育機関としての「ユニヴェルシテ」との比較を試みる。そして、そのことによってデュルケムが抽出した、すべての学校教育体系に必要な三つの要素―すなわち、思考力の養成、学校全体としてのまとまり、社会変化への対応―を明示化し、それらの観点から中等教育の定義を試みる。そのなかで、初等(義務)教育とも高等教育とも異なる、中等教育の独自性が明らかにされる。すなわちデュルケムによれば、中等教育とは、「一般的な観点から、省察する能力を目覚めさせる」ことによって、初等教育とは一線を画し、さらにこうした省察力を「一般的な観点から」っまり特定の職業に制限されない形で発達させてゆく点で、高等教育とも異なる。この考察によって、現代の中等教育が抱えている「準義務教育化」と「多様化」という、一見相反するように思われる二つの問題に対する指針が見いだされるだろう。
公開者
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
公開者の別表記
Department of Education Graduate School of Human Sciences, Osaka University
公開者 (ヨミ)
オオサカ ダイガク ダイガクイン ニンゲン カガク ケンキュウカ キョウイクガクケイ
掲載誌名
大阪大学教育学年報
巻
1
開始ページ
143
終了ページ
156
刊行年月
1996-03
ISSN
13419595
NCID
AN1055404X
URL
http://hdl.handle.net/11094/5088
言語
日本語
DOI
info:doi/10.18910/5088
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
大阪大学教育学年報 / Vol.1
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著者版フラグ
publisher
NII資源タイプ
紀要論文
ローカル資源タイプ
紀要論文
dcmi資源タイプ
text
DCTERMS.bibliographicCitation
大阪大学教育学年報.1 P.143-P.156
DC.title
デュルケム教育理論における「コレージュ」の位置-現代「中等教育」の視座を求めて-
DCTERMS.alternative
Importance of “Collège" in Durkheim's Educational Theory : In Search of a Perspective to Examine Secondary Education in Japan
DC.creator
鬼頭, 尚子
DC.creator
Kito, Naoko
DC.publisher
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
DC.language" scheme="DCTERMS.RFC1766
日本語
DCTERMS.issued" scheme="DCTERMS.W3CDTF
1996-03
DC.identifier" scheme="DCTERMS.URI
http://hdl.handle.net/11094/5088
DCTERMS.abstract
本稿の目的は、デュルケムの著作『フランスにおける教育の発達』を読み解くことによって、初等教育から高等教育へとっながる全学校体系を視野に入れつつ、高校教育とは何かという問題を考えることにある。すなわち、高校における教育は、義務教育や高等教育とは異なる独自の教育段階なのか、もしそうであるならその独自性とはどこにあるのか、という問いに対する答えを探ることである。まず、デュルケムの記述に沿って、彼の同時代における中等教育機関である「コレージュ」の発展の歴史を探り、高等教育機関としての「ユニヴェルシテ」との比較を試みる。そして、そのことによってデュルケムが抽出した、すべての学校教育体系に必要な三つの要素―すなわち、思考力の養成、学校全体としてのまとまり、社会変化への対応―を明示化し、それらの観点から中等教育の定義を試みる。そのなかで、初等(義務)教育とも高等教育とも異なる、中等教育の独自性が明らかにされる。すなわちデュルケムによれば、中等教育とは、「一般的な観点から、省察する能力を目覚めさせる」ことによって、初等教育とは一線を画し、さらにこうした省察力を「一般的な観点から」っまり特定の職業に制限されない形で発達させてゆく点で、高等教育とも異なる。この考察によって、現代の中等教育が抱えている「準義務教育化」と「多様化」という、一見相反するように思われる二つの問題に対する指針が見いだされるだろう。
DC.identifier
info:doi/10.18910/5088
citation_title
デュルケム教育理論における「コレージュ」の位置-現代「中等教育」の視座を求めて-
citation_author
鬼頭, 尚子
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citation_date
1996-03
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