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2018-04-26
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https://doi.org/10.18910/7016
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aes10-089
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論文情報
タイトル
大学全入時代における高校生の進路意識
別タイトル
High School Students' Thoughts on Their Career
Educational Course in the Time of Universal-Access to Higher Education
タイトル (ヨミ)
ダイガク ゼンニュウ ジダイ ニオケル コウコウセイ ノ シンロ イシキ
著者
西田, 亜希子
西田, 亜希子
著者の別表記
Nishida, Akiko
著者 (ヨミ)
ニシダ, アキコ
内容
論文
抄録
日本の高校生をとりまく状況はかわった。まず、高校卒業後の就職率がきわめて低くなった。それとは逆に、進学率、とくに大学進学率が高くなり、高校生の約半数が高等教育機関に進学するようになった。もはや大学全入時代といえる状況になっているのである。こうした状況は、高校生に変化を与えている。本稿の主な知見は以下のとおりである。(1)成績がよくない生徒でも、進学を希望するようになった。その結果、予定する進路が影響するといわれていた、高校生の進路に関する意識を変化させた。(2)希望進路別に見ても、勉強や学校生活の適応はあまり差がみられなくなった。(3)進学を希望している生徒でも、就職を希望している生徒でも、おなじ進路選択理由を選んでいた。それは「やりたいことをみつけたいから」といった理由だった。そんな結果を反映するように、将来つきたい職業は「ない」と答えるものが多かった。.進路構造の変化は、トラッキングの働きを弱め、高校ランクに応じた社会的地位を配分する働きを弱めた。高校はノン・エリートであるという敗者の烙印を押さなくなったため、高校生の適応はよくなった。しかしながら、高校は、エリ」トであるという勝者のラベリングもしなくなった。また、高校生自身も、さまざまなメッセージから、エリートであることよりも、自己実現をするヒと(ふさわしい仕事につくこと)を求めている。その結果、高校生は将来展望を描きにくくなっている。これは大学全入時代ならではの問題といえよう。
公開者
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
公開者の別表記
Department of Education Graduate School of Human Sciences, Osaka University
公開者 (ヨミ)
オオサカ ダイガク ダイガクイン ニンゲン カガク ケンキュウカ キョウイクガクケイ
掲載誌名
大阪大学教育学年報
巻
10
開始ページ
89
終了ページ
102
刊行年月
2005-03
ISSN
13419595
NCID
AN1055404X
URL
http://hdl.handle.net/11094/7016
言語
日本語
DOI
info:doi/10.18910/7016
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著者版フラグ
publisher
NII資源タイプ
紀要論文
ローカル資源タイプ
紀要論文
dcmi資源タイプ
text
DCTERMS.bibliographicCitation
大阪大学教育学年報.10 P.89-P.102
DC.title
大学全入時代における高校生の進路意識
DCTERMS.alternative
High School Students' Thoughts on Their Career
Educational Course in the Time of Universal-Access to Higher Education
DC.creator
西田, 亜希子
DC.creator
Nishida, Akiko
DC.publisher
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
DC.language" scheme="DCTERMS.RFC1766
日本語
DCTERMS.issued" scheme="DCTERMS.W3CDTF
2005-03
DC.identifier" scheme="DCTERMS.URI
http://hdl.handle.net/11094/7016
DC.description
論文
DCTERMS.abstract
日本の高校生をとりまく状況はかわった。まず、高校卒業後の就職率がきわめて低くなった。それとは逆に、進学率、とくに大学進学率が高くなり、高校生の約半数が高等教育機関に進学するようになった。もはや大学全入時代といえる状況になっているのである。こうした状況は、高校生に変化を与えている。本稿の主な知見は以下のとおりである。(1)成績がよくない生徒でも、進学を希望するようになった。その結果、予定する進路が影響するといわれていた、高校生の進路に関する意識を変化させた。(2)希望進路別に見ても、勉強や学校生活の適応はあまり差がみられなくなった。(3)進学を希望している生徒でも、就職を希望している生徒でも、おなじ進路選択理由を選んでいた。それは「やりたいことをみつけたいから」といった理由だった。そんな結果を反映するように、将来つきたい職業は「ない」と答えるものが多かった。.進路構造の変化は、トラッキングの働きを弱め、高校ランクに応じた社会的地位を配分する働きを弱めた。高校はノン・エリートであるという敗者の烙印を押さなくなったため、高校生の適応はよくなった。しかしながら、高校は、エリ」トであるという勝者のラベリングもしなくなった。また、高校生自身も、さまざまなメッセージから、エリートであることよりも、自己実現をするヒと(ふさわしい仕事につくこと)を求めている。その結果、高校生は将来展望を描きにくくなっている。これは大学全入時代ならではの問題といえよう。
DC.identifier
info:doi/10.18910/7016
citation_title
大学全入時代における高校生の進路意識
citation_author
西田, 亜希子
citation_publisher
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
citation_language
日本語
citation_date
2005-03
citation_journal_title
大阪大学教育学年報
citation_volume
10
citation_firstpage
89
citation_lastpage
102
citation_issn
13419595
citation_public_url
http://hdl.handle.net/11094/7016
citation_doi
info:doi/10.18910/7016