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aes08-211 pdf なし 860 KB 3,623 2012.09.22  

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タイトル
深層心理学的観点からの「視点の深化の過程」に関する研究-芥川龍之介「杜子春」より-
A Study on “the Process of the Deepening Viewpoint" in Light of Depth Psychology – from “Toshishun" by AKUTAGAWA Ryunosuke -
シンソウシンリガク テキ カンテン カラノ シテン ノ シンカ ノ カテイ ニカンスル ケンキュウ アクタガワ リュウノスケ トシシュン ヨリ
著者
著者名
石川, 友香 ; イシカワ, ユカ ; Ishikawa, Yuka
内容
論文
抄録
筆者がこれまで論じてきた「視点の深化の過程」は、障害児を育てる母親の経験を語ってもらうなかで見出されたものであり、それゆえに比較的「意識」に近いところで生じていた過程について論じていたと考えられる。しかしこの「視点の深化の過程」は、意識に近い水準だけではなく「無意識の水準により近い」ところにも生じ得る過程ではないかと仮定し、その様子は文学作品の分析を通じて見出されるのではないかと考えた。そこで、本論文においては芥川龍之介の「杜子春」をとりあげて、この物語を深層心理学的な観点、特に主人公とイメージとの対話(折衝)という観点から論じ、そこに描かれている「視点の深化の過程」について考察した。さらに作者である芥川についても言及し、この物語が描かれた背景やこの物語の中に芥川が意識せずに表現してしまっていることについて深層心理学的な観点から論じるとともに、この物語の中に見出させる「視点の深化の過程」は芥川自身の内的体験そのものだったのではないかと考察した。
出版者
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
オオサカ ダイガク ダイガクイン ニンゲン カガク ケンキュウカ キョウイクガクケイ
Department of Education, Graduate School of Human Sciences, Osaka University
収録物名
大阪大学教育学年報
Annals of educational studies, Osaka University
巻(号)
8
ページ
211-222
刊行年月
2003-03
言語
日本語
ハンドルURL
https://hdl.handle.net/11094/8782
DOI
https://doi.org/10.18910/8782
PISSN
13419595
NCID
AN1055404X
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
カテゴリ
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
大阪大学教育学年報 / Vol.8