行為要求表現と共起する大阪方言の終助詞ヤ・イヤ

高木, 千恵

阪大社会言語学研究ノート, 2024, 20, 93-112

Number of Access:327（2025-08-16 21:53 Counts）

Identifier to cite or link to this item: https://doi.org/10.18910/100652

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Title
行為要求表現と共起する大阪方言の終助詞ヤ・イヤ
コウイ　ヨウキュウ　ヒョウゲン　ト　キョウキ　スル　オオサカ　ホウゲン　ノ　シュウジョシ　ヤ　イヤ
Creator
NRID
1000050454591 1000050454591
ORCID
0000-0002-4622-2034 0000-0002-4622-2034
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CreatorName
高木, 千恵 ; タカギ, チエ
Subject
順接
低接
命令表現
禁止表現
勧誘表現
Description
研究論文
Abstract
本稿では、大阪方言において行為要求を表す諸形式と共起する終助詞ヤ・イヤをとりあげる。命令表現と共起するヤ・イヤについては、近年、記述の精緻化が進められ、二つの形式の用法ごとの使い分けや命令表現にみられる新しい変化が明らかにされている。本稿では、先行研究の成果をふまえつつ、対象を禁止表現や勧誘表現にも広げ、前接語との共起関係についてアクセントとイントネーションを手がかりに再整理した。そして、現在進行中の変化についても考察を試みた。終助詞イヤは大阪方言において比較的新しい形式とされるが、イヤが取り込まれたことによって母音語幹動詞における命令形＋ヤと連用命令形＋イヤという同音形式が衝突し、体系が不安定な状態に置かれている。また終助詞ヤには順接と低接という二つの異なるヤが存在するが、命令形や禁止形などと共起するのは低接のヤである。そして低接のヤは、「命令形＋ヤ」や「禁止形＋ヤ」からの類推によって共起可能な範囲を次第に広げており、将来的には、行為要求表現に用いられる主要な形式のいずれとも共起できるようになる可能性をもっている。
Publisher
大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
Source Title
阪大社会言語学研究ノート
Volume (Issue)
20
Page
93-112
Date of Issued
2024-02
Language
Japanese
Handle URL
https://hdl.handle.net/11094/100652
DOI
https://doi.org/10.18910/100652
NCID
AA11555159
Access Rights
open access
oaire:version
Version of Record
Category
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
阪大社会言語学研究ノート / 第20号