太田辰夫《中国语历史文法》的词类观述评

王, 周明

言語文化研究, 2015, 41, 181-190

Number of Access:686（2025-05-11 11:18 Counts）

Identifier to cite or link to this item: https://doi.org/10.18910/51430

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Title
太田辰夫《中国语历史文法》的词类观述评
太田辰夫『中国語歴史文法』の品詞観
Creator
NRID
1000030512743 1000030512743
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CreatorName
王, 周明
Subject
『中国語歴史文法』
品詞観
構造主義文法理論
Abstract
太田辰夫の『中国語歴史文法』は近世中国語文法研究の先駆的な著作であり、その品詞観は主に品詞の分類に反映されている。太田氏は当時の構造主義文法理論の影響を強く受けていたため、品詞を分類する際、文法機能ばかりを強調し、できる限り意味基準を捨てようとした。その結果、その品詞観は『馬氏文通』をはじめとする、意味基準だけを重んずる中国伝統的な品詞観と異なるものとなった。また、日本語の文法からの示唆もあり、その品詞分類の結果はやはり『現代漢語八百詞』のものとも異なっている。このような現代中国語を参照背景とする近世中国語研究史上初の試みは、構造主義文法理論の応用という面では功罪相半ばする。特に、先人が触れていない幾つかの品詞を極力品詞体系の中に位置づけしようとしたために、氏の構築した品詞体系は多くの啓発的な意義を持つものの、複数の基準を採用したことにより、体系全体が不統一となり、矛盾や混乱を生じることを避けられなかった。
Publisher
大阪大学大学院言語文化研究科
オオサカ ダイガク ダイガクイン ゲンゴ ブンカ ケンキュウカ
Graduate School of Language and Culture, Osaka University
Source Title
言語文化研究
Studies in language and culture
Volume (Issue)
41
Page
181-190
Date of Issued
2015-03-31
Language
Chinese
Handle URL
https://hdl.handle.net/11094/51430
DOI
https://doi.org/10.18910/51430
PISSN
03874478
NCID
AN00077727
Access Rights
open access
oaire:version
Version of Record
Category
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
Studies in Language and Culture / Vol.41（2015）