名詞型助数詞の用法 : 準助数詞「セット」と「組」を中心に

東条, 佳奈

阪大日本語研究, 2015, 27, 109-136

Number of Access:942（2025-05-11 11:28 Counts）

Identifier to cite or link to this item: https://doi.org/10.18910/51518

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Title
名詞型助数詞の用法 : 準助数詞「セット」と「組」を中心に
The usage of Nominal classifiers : focusing on comparison of -setto and ‒kumi
メイシガタ　ジョスウシ　ノ　ヨウホウ　ジュン　ジョスウシ　セット　ト　クミ　ヲ　チュウシン　ニ
Creator
NRID
1000020782220 1000020782220
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CreatorName
東条, 佳奈 ; トウジョウ, カナ ; Tojo, Kana
Subject
名詞型助数詞
外来語
準助数詞
類別詞
まとまり性
Abstract
日本語では事物を数える際に、助数詞とよばれる接辞を義務的に伴う。現代日本語の助数詞には、「1 冊」の「冊」のように数詞と切り離して単独で用いることができないものと、「1 票」の「票」のように、名詞と同形であり、数詞と離しても単独で用いることができるものが存在する。本稿では、後者を「名詞型助数詞」とし、個別の助数詞である「セット」を取り上げ、類義の助数詞である「組」と比較しながら、なぜ「セット」という外来語の名詞が助数詞として使われるようになったのかを複数のコーパスの用例から考察し、名詞型助数詞の特徴について分析を行った。「セット」は、名詞本来の意味から、「役割に注目して一まとめにして数えることができる」という特性があるため、数える対象の事物の種類を問わず、「組」よりも柔軟な用法をもつ。名詞型助数詞は、典型的な助数詞と異なり、名詞をそのまま助数詞として用いることを特色としている。名詞を用いて対象を数えることにより、表現のバリエーションが生じ、さらに何をまとめ上げた表現なのか、ということが文脈の中でより明確になる利点があることが、「セット」の助数詞化に作用しているものと考えられる。
Publisher
大阪大学大学院文学研究科日本語学講座
オオサカ　ダイガク　ダイガクイン　ブンガグ　ケンキュウカ　ニホンゴガク　コウザ
Source Title
阪大日本語研究
Handai nihongo kenkyu
Volume (Issue)
27
Page
109-136
Date of Issued
2015-03
Language
Japanese
Handle URL
https://hdl.handle.net/11094/51518
DOI
https://doi.org/10.18910/51518
PISSN
09162135
NCID
AN10106606
Access Rights
open access
oaire:version
Version of Record
Category
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
Handai nihongo kenkyu / Vol.27