日本語学習者によるピア・レスポンスにおける教師の支援とスキャフォールディングとしての可能性

中井, 好男

阪大日本語研究, 2015, 27, 29-57

Number of Access:1,261（2025-08-14 07:59 Counts）

Identifier to cite or link to this item: https://doi.org/10.18910/51519

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Title
日本語学習者によるピア・レスポンスにおける教師の支援とスキャフォールディングとしての可能性
Investigating Appropriate Scaffolding during Peer Response Tasks in a JSL Class
ニホンゴ　ガクシュウシャ　ニ　ヨル　ピア　レスポンス　ニ　オケル　キョウシ　ノ　シエン　ト　スキャフォールディング　トシテ　ノ　カノウセイ
Creator
NRID
1000060709559 1000060709559
researchmap permalink
nakayoshi nakayoshi
CreatorName
中井, 好男 ; ナカイ, ヨシオ ; Nakai, Yoshio
Subject
ピア･レスポンス
スキャフォールディング
表面的な推敲
内容に影響する推敲
思考の言語化
Abstract
本稿は大学の留学生別科の作文のクラスにおいて実施したピア・レスポンスに関する報告である。ピア･レスポンスは学習者同士の推敲を通じて作文を完成させる方法で、批判的に読み解く能力の養成が可能であると言われている。本実践では、ピア･レスポンスによる推敲が文字や助詞、文法事項などの表面的な推敲に偏るといった問題が見られたが、ピア･レスポンスの進め方と教師の関わり方に改善を加えることによって、内容に関する推敲を促すことが可能となった。成果物やピア・レスポンスにおけるやりとりなどを分析した結果、１）教師が学習者の負担となっていた表面的な推敲を担う、２）推敲活動を進める上で障害となっていた口頭能力の不足を補う、３）思考の言語化と作文への反映を促す、４）推敲の手がかりを提示するといった教師による支援が、ピア･レスポンスにおける有効なスキャフォールディングとして機能していた可能性が示唆された。
Publisher
大阪大学大学院文学研究科日本語学講座
オオサカ　ダイガク　ダイガクイン　ブンガグ　ケンキュウカ　ニホンゴガク　コウザ
Source Title
阪大日本語研究
Handai nihongo kenkyu
Volume (Issue)
27
Page
29-57
Date of Issued
2015-03
Language
Japanese
Handle URL
https://hdl.handle.net/11094/51519
DOI
https://doi.org/10.18910/51519
PISSN
09162135
NCID
AN10106606
Access Rights
open access
oaire:version
Version of Record
Category
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
Handai nihongo kenkyu / Vol.27