大阪方言の接続助詞カテについて

高木, 千恵

阪大社会言語学研究ノート, 2017, 15, 36-58

Number of Access:894（2025-08-16 20:15 Counts）

Identifier to cite or link to this item: https://doi.org/10.18910/67211

Link to primary information 

File Format Terms of use Size Views Date.Available Description information
sln15-036 pdf None 1.01 MB 825 2017.12.22  

Item Information

Output File Export EndNote Basic Export Mendeley

Title
大阪方言の接続助詞カテについて
オオサカ　ホウゲン　ノ　セツゾクジョシ　カテ　ニ　ツイテ
Creator
NRID
1000050454591 1000050454591
researchmap permalink
takagi-chie takagi-chie
ORCID
0000-0002-4622-2034 0000-0002-4622-2034
CreatorName
高木, 千恵 ; タカギ, チエ ; Takagi, Chie
Subject
カテ
逆条件
逆接
因果関係の否定
とりたて助詞
Description
方言記述
Abstract
本稿では、大阪方言の接続助詞のうち、主として逆条件節を作る形式であるカテについて、その形態統語的な特徴と意味用法上の特徴について記述した。まず形態統語的特徴については、バリエーションとしてカテのほかにカッテがあることを確認したうえで次のことを指摘した；①原則として用言のタ形に接続するが、動詞否定形に限って基本形にも接続する、②同じ事態の並列には使用できない、③主節の文タイプが平叙文、確認要求文、行為要求文に限られる、④カテを含む助動詞は〈許可〉〈許容〉〈推論〉〈不満〉〈否認〉を表す、⑤カテを含む接続詞にソヤカテ・ソーカテがある。またカテのもつ用法を従属節・非従属節に分けて整理し、そこからカテの意味を次のように規定した。カテは、会話の参加者がもつ「p→q」という予測や前提について、それを覆してある事態が生じることを表す。これによって、逆条件であれば「p→q」の成立が否定され、順接条件であればqの成立する条件がp以外にもあることが表される。
Publisher
大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
オオサカ ダイガク ダイガクイン ブンガク ケンキュウカ シャカイ ゲンゴガク ケンキュウシツ
Source Title
阪大社会言語学研究ノート
Volume (Issue)
15
Page
36-58
Date of Issued
2017-11
Language
Japanese
Handle URL
https://hdl.handle.net/11094/67211
DOI
https://doi.org/10.18910/67211
NCID
AA11555159
Access Rights
open access
oaire:version
Version of Record
Category
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
阪大社会言語学研究ノート / 第15号