初等・中等教育の国語科授業に活用し得る日本近代文学作品の読解の観点 : 定番教材を中心に　

斎藤, 理生

大阪大学教育学年報, 2018, 23, 195-204

Number of Access:3,252（2025-08-01 00:23 Counts）

Identifier to cite or link to this item: https://doi.org/10.18910/67871

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aes23-195 pdf None 1.37 MB 5,206 2018.03.27  

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Title
初等・中等教育の国語科授業に活用し得る日本近代文学作品の読解の観点 : 定番教材を中心に　
ショトウ　チュウトウ　キョウイク　ノ　コクゴカ　ジュギョウ　ニ　カツヨウ　シウル　ニホン　キンダイ　ブンガク　サクヒン　ノ　ドッカイ　ノ　カンテン　テイバン　キョウザイ　ヲ　チュウシン　ニ
Creator
NRID
1000040431720 1000040431720
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CreatorName
斎藤, 理生
Description
特集　新教職課程にむけて
Abstract
本論では、作品構成の分析、タイトルの解釈、本文異同の調査とその意味づけ、先行作品との比較など、日本近代文学研究において用いられる基礎的な作品分析手法を、初等・中等教育の国語科授業にどのように活かすことができるのかについて考察した。考察の対象としたのは、ヘッセ「少年の日の思い出」、椋鳩十「大造爺さんと雁」、太宰治「走れメロス」である。いずれも小中学校の国語教科書に、長年にわたって掲載され続けてきた定番物語教材である。第一に、「少年の日の思い出」について、「ストーリー」と「プロット」との区別に基づく構成の分析が、いかなる読解の観点をもたらすのかを示した。第二に、「大造爺さんと雁」について、初出と初刊本との本文のちがいや、初出の前に予告されていたタイトルなど、本文異同を中心とした作品の周辺の調査が、解釈の補助線として有効に働くことを明らかにした。第三に、「走れメロス」について、過去の教科書本文や、先行作品の構成やタイトルとの比較を行うことで得られる新たな観点を探った。
Publisher
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
オオサカ ダイガク ダイガクイン ニンゲン カガク ケンキュウカ キョウイクガクケイ
Department of Education, Graduate School of Human Sciences, Osaka University
Source Title
大阪大学教育学年報
Annals of educational studies, Osaka University
Volume (Issue)
23
Page
195-204
Date of Issued
2018-03-31
Language
Japanese
Handle URL
https://hdl.handle.net/11094/67871
DOI
https://doi.org/10.18910/67871
PISSN
13419595
NCID
AN1055404X
Access Rights
open access
oaire:version
Version of Record
Category
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
Annals of Educational Studies, Osaka University / Vol.23