連語論的アプローチによる無生物主語他動詞文の日中対照 : 対格名詞が人名詞である場合

麻, 子軒

阪大日本語研究, 2018, 30, 71-92

Number of Access:678（2025-06-29 14:02 Counts）

Identifier to cite or link to this item: https://doi.org/10.18910/70099

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Title
連語論的アプローチによる無生物主語他動詞文の日中対照 : 対格名詞が人名詞である場合
A contrastive study of Japanese and Chinese in transitive sentences with inanimate subjects by using theory of collocation : When the accusative case noun is a human noun
レンゴロンテキ　アプローチ　ニ　ヨル　ムセイブツ　シュゴ　タドウシブン　ノ　ニッチュウ　タイショウ　タイカク　メイシ　ガ　ジンメイシ　デ　アル　バアイ
Creator
NRID
1000030880249 1000030880249
CreatorName
麻, 子軒 ; Ma, Tzu-Hsuan
Subject
無生物主語他動詞文
連語論的アプローチ
コレスポンデンス分析
日中対照
内面性
具体性
Abstract
本稿では、日中両言語における（「歳月が私を変えた／歳月改變了我」のような）無生物主語他動詞文について、それぞれの成立要因とその異同を、連語論的アプローチという理論およびコレスポンデンス分析という統計手法により分析し、以下の3点を明らかにした。① 対格名詞を「人名詞」に限定した場合、無生物主語他動詞文の成立において、日本語では動詞の「内面性」、日中両言語では動詞の「具体性」が共通の要因として働いており、また、各タイプの名詞もその性質によって、それと結びつきやすい動詞の種類が決まっている。② 日中の共通点として、「具体物」タイプの名詞は「ベッドが私を呼ぶ」のように、比較的具体的かつ外面的な属性をもつ「空間変化」の動詞による結びつきに集中していることが挙げられる。③ 日中の最も大きな相違点として、日本語では「人間活動」の名詞を主格名詞とし、「心理変化」だけでなくほかの動詞をも述語とするのに対し、中国語では「抽象的関係」の名詞を主格名詞とし、主に「心理変化」を述語とすることが挙げられる。
Publisher
大阪大学大学院文学研究科日本語学講座
オオサカ　ダイガク　ダイガクイン　ブンガグ　ケンキュウカ　ニホンゴガク　コウザ
Source Title
阪大日本語研究
Handai nihongo kenkyu
Volume (Issue)
30
Page
71-92
Date of Issued
2018-02-28
Language
Japanese
Handle URL
https://hdl.handle.net/11094/70099
DOI
https://doi.org/10.18910/70099
PISSN
09162135
NCID
AN10106606
Access Rights
open access
oaire:version
Version of Record
Category
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
Handai nihongo kenkyu / Vol.30