大阪方言における文末詞デの用法とイントネーション

南, 早葵

阪大社会言語学研究ノート, 2022, 18, 71-97

Number of Access:703（2025-07-17 15:59 Counts）

Identifier to cite or link to this item: https://doi.org/10.18910/86406

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Title
大阪方言における文末詞デの用法とイントネーション
オオサカ　ホウゲン　ニ　オケル　ブンマツシ　デ　ノ　ヨウホウ　ト　イントネーション
Creator
CreatorName
南, 早葵 ; ミナミ, サキ
Subject
⼤阪⽅⾔
⽂末詞
イントネーション
対話性
Abstract
本稿では、大阪方言における文末詞デを対象に、文末のイントネーションの違いに注目し、その文法的意味や用法を記述した。大阪方言のデは基本的に低接のアクセントをもち、強調型上昇調・疑問型上昇調・無音調・平坦調の4つのイントネーションをとる。また例外的に高接のアクセントをとるデも存在する。これらを上昇調（強調型上昇調および平坦調・高接・疑問型上昇調）と無音調とに大別すると、上昇調のデは聞き手からの反応を前提としており、対話性が強い一方、無音調のデは聞き手からの反応を強く期待しているわけではなく、対話性が弱い。また、上昇調は、イントネーション自体が聞き手に伝えたい・聞き手からの反応を求める等の用法を持っているが、無音調は特別な音調をとらない場合を指す。このことからイントネーションによる影響を受けない無音調のデの用法がデの文法的意味と一致すると指摘し、デは「話し手にとって命題が自明であることを述べる」ために使用される形式であることを明らかにした。
Publisher
大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
オオサカ ダイガク ダイガクイン ブンガク ケンキュウカ シャカイ ゲンゴガク ケンキュウシツ
Source Title
阪大社会言語学研究ノート
Volume (Issue)
18
Page
71-97
Date of Issued
2022-03
Language
Japanese
Handle URL
https://hdl.handle.net/11094/86406
DOI
https://doi.org/10.18910/86406
NCID
AA11555159
Access Rights
open access
oaire:version
Version of Record
Category
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
阪大社会言語学研究ノート / 第18号