日本語の否定対極表現とアクセント(Ⅱ) : 最小表現の数詞“ 1 ”を含む名詞句に助詞“も”が後接する場合

三宅, 知宏

現代日本語研究, 2022, 14, 1-14

Number of Access:448（2025-08-16 20:13 Counts）

Identifier to cite or link to this item: https://doi.org/10.18910/92771

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Title
日本語の否定対極表現とアクセント(Ⅱ) : 最小表現の数詞“ 1 ”を含む名詞句に助詞“も”が後接する場合
Negative Polarity Items and Accent in Japanese (II) : A Focus on the Particle mo that co occurs with the Nouns Having Cardinal Number One
ニホンゴ　ノ　ヒテイ　タイキョク　ヒョウゲン　ト　アクセントⅡ　サイショウ　ヒョウゲン　ノ　スウシ　1　ヲ　フクム　メイシク　ニ　ジョシ　モ　ガ　コウセツ　スル　バアイ
Creator
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NRID
1000070298256 1000070298256
CreatorName
三宅, 知宏 ; ミヤケ, トモヒロ ; Miyake, Tomohiro
Subject
否定対極表現
アクセント
助詞“も”
数詞“１”
否定
Abstract
本稿の目的は，助詞 ”も”を伴った形式が，「否定対極表現（ NPI ）」としての性質を持つ場合における，文法とアクセントとの関係について考察することにある。本稿と同じ目的を共有する前稿（三宅 ( 2022)）においては，「不定語」に ”も”が後接する場合に焦点が当てられたが，本稿では「最小表現の数詞 ”1”を含む名詞句」に ”も”が後接する場合が中心的な考察の対象となる。例えば「客は， 一人も，来なかった（来た）」のような例における傍線部の表現は，否定対極表現として働き，同時に，本来とは異なるアクセント型になっているが，本稿は，このような現象を詳細に分析した上で，結論として，以下のような一般化を導く。「最小表現の数詞”１”を含む名詞句」に助詞 ”も”が後接することにより，生産的に形成された形式は，「全部否定」の意味を表す「否定対極表現（ NPI ）」としての性質を持つとき，そしてそのときに限り，平板型アクセントになる。さらにこの一般化を，前稿における一般化と統合することを試みる。
Publisher
大阪大学大学院人文学研究科 基盤日本語学講座 現代日本語学研究室
Modern Japanese Linguistics Laboratory, Foundational Japanese Linguistics, Graduate School of Humanities, Osaka University
Source Title
現代日本語研究
Studies in the modern Japanese language
Volume (Issue)
14
Page
1-14
Date of Issued
2022-12-20
Language
Japanese
Handle URL
https://hdl.handle.net/11094/92771
DOI
https://doi.org/10.18910/92771
NCID
AN10449125
Access Rights
open access
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Version of Record
Category
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
Studies in the modern Japanese language / Vol.14