高校間格差の変容過程に関する実証的研究 : 戦後の進学率変動との関連に注目して

荒牧, 草平

大阪大学教育学年報, 1997, 2, 107-119

Number of Access:769（2025-08-15 10:59 Counts）

Identifier to cite or link to this item: https://doi.org/10.18910/6005

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Title
高校間格差の変容過程に関する実証的研究 : 戦後の進学率変動との関連に注目して
On Transformation of High School Hierarchy Relating to the Rise of Enrollment Rates
コウコウカン カクサ ノ ヘンヨウカテイ ニ カンスル ジッショウテキ ケンキュウ センゴ ノ シンガクリツ ヘンドウ トノ カンレン ニ チュウモク シテ
Creator
NRID
1000090321562 1000090321562
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s-aramaki s-aramaki
CreatorName
荒牧, 草平 ; アラマキ, ソウヘイ ; Aramaki, Sohei
Abstract
高校進学率が9割を超える今日、「どの高校に入学するかによって高校卒業後の進路はほとんど越えがたいほどの制約を受ける」と言われる。こうした学校差は受験競争の低年齢化を促進するなどのさまざまな問題をもたらすという認識から、高校間格差と進路分化の関連について多くの研究が積み重ねられてきた。しかし、それらは特定時点での横断的調査にとどまっており、社会構造と関連した時間的変化との関連にまでは言及していない。そこで本稿では、1995年SSM調査のデータを使用し、戦後の教育拡大の中で高校問格差の様態およびその進路分化との関連がどのように変化してきたのかについて、個入の属性(階層と性)を考慮に入れつつ実証的に明らかにすることを目的とした。その結果、高校進学がユニヴァーサル段階に、高等教育進学がマス段階にそれぞれ移行し、高校がマス進学準備教育機関としての性格を強めていった1960年代以降、高等教育進学者が「進学校」の卒業生に集中する傾向が強まったことが明らかとなった。また、性別および階層別の分析結果から同じタイプの高校に所属したとしても、女性よりも男性、低階層よりも高階層の方が高等教育進学率が高いという関係がみられ、しかもその関係は、進学率の上昇によっても変わらなかったことが明らかとなった。
Publisher
大阪大学人間科学部教育学研究室
オオサカ ダイガク ニンゲン カガクブ キョウイクガク ケンキュウシツ
Department of Education, Faculty of Human Sciences, Osaka University
Source Title
大阪大学教育学年報
Annals of educational studies, Osaka University
Volume (Issue)
2
Page
107-119
Date of Issued
1997-03
Language
Japanese
Handle URL
https://hdl.handle.net/11094/6005
DOI
https://doi.org/10.18910/6005
PISSN
13419595
NCID
AN1055404X
Access Rights
open access
oaire:version
Version of Record
Category
紀要論文 Departmental Bulletin Paper
Annals of Educational Studies, Osaka University / Vol.2